メッセージカードやアンケートからも、セグメントの種を拾う!
美濃:とはいえ、導入プロジェクトは簡単には進まないのも事実かと思います。苦労されたところはありましたか。
安藤:苦労したというより、「克服した」イメージですね。目的が共有できていると、全員の意識が苦労よりも実現した喜びへ向くので。
二ノ宮:苦労したところといえば、商品がギフトなのでメッセージカードを付けることができるのですが、その文章内容からキーワードを抽出して、「お客様が何の目的で買っているか」をデータ化していく作業は大変でした。
安藤:それって、「誕生日」だとか、メッセージカードの中に書いてあるテキストベースのキーワードをMAのシナリオに活用していくということですか?
二ノ宮:はい。たとえば誕生日用途で買う人に対しては、年に1回必ず来る誕生日に合わせて適切にメールを送る。これがやりたかったことの一つなんです。だからメッセージカードの内容や、あとはアンケートの結果も連携させて、この人はこういう注文をするだろうというのを考えて施策を打っています。
安藤:なるほど! MAのシナリオ設計って、年齢・住所・購買履歴などが一般的ですが、メールのパーソナライズを深化させるために、メッセージカードのキーワードやアンケートまで活用されているのですね。
MAでセグメントを切り出し「手動」でメール配信してみるのも有効
美濃:導入段階に続き、いよいよ運用段階についてうかがってまいります。お二方は実際にどのような施策を運用していらっしゃいますか。
安藤:現状、オートで回しているのは10シナリオです。残りの手動の分は、オート化できるものはオート化しながら、チューニング作業をしています。
MAは「オートメーション」というだけあって自動化のイメージが強いし、当社も最初の目的はメール配信の自動化による効率性アップにありましたが、「データベースが一元化されていて、常にアップデートされている」ことも大きなメリットです。
何かアイデアが浮かんだときに、CCMP上で設計すれば配信先のボリュームがすぐにわかり、配信することも可能です。これを導入前の別々のデータベースでやろうとすると、時間と手間をかけてデータの抽出や作成をしたのに、実際には思ったような配信ボリュームが出ないということもあり、意欲を削がれることもありました。
美濃:確かに、MAは表の施策面にフォーカスされがちですが、裏で支えているデータが、各種データベースを統合していて常に自動で連携されることも強みです。この強みが、いざPDCAを回したり施策を打ったりするときには大きな利点となります。
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