SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第99号(2024年3月号)
特集「人と組織を強くするマーケターのリスキリング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

MA成功の鍵は現場・IT部門の巻き込みにあり!千趣会イイハナと三陽商会が導入~運用の全過程を振り返る

CCMPを入れて、セグメント施策が苦でなくなった

二ノ宮:イイハナの場合は、代表的なものは大きく分けると4種のシナリオを回していて、細かく分類すると母の日のシナリオだけで20から30くらいあります。オートは少なくて、ほとんど手運用です。

 セグメントはすごく細かく切っていますね。性別などではなくて、過去の注文履歴からギフトの予算や、花束なのか鉢植えなのかという花のスタイルの好みなどを基準にしています。

 このセグメントを活用して、お客様が欲しいものを直接メールすると同時に、別の商品もおすすめしてみるようなABテストをかなり回しています。ほぼ思った通りの結果が出ますが、ときどき全く予想のつかない発見があったりするので、テストって重要だと思います。

安藤:二ノ宮さんたちがそういったテストをたくさんできるのは、手運用とはいえ、抽出や配信がかなり簡単にできるからでしょうか? そうであれば、僕らもチャレンジしてみようかなと改めて感じました。

二ノ宮:まさにそうです。エクセルやアクセスでやっていたときは、セグメントに手間がかかりすぎて、「頑張ってセグメント増やしても500件しかないなら仕方ない」と後ろ向きな姿勢に陥ってしまっていました。CCMPを入れた今は、データが連携されているので、簡単にセグメント後の件数が割り出せる。500件だとしても、10個集まれば5,000件になる。そういった積極的な姿勢でテストを行っています。

考える時間が生まれ、運用者の自発的取り組みが広がってきた

美濃:今、施策を回していく中で、大切にされていることは何でしょうか。

二ノ宮:2週間に1回、定例ミーティングを行い、そこで実行する施策を選んだり、実行したものを検証したりしています。

 今までだと、何かするとなっても「じゃあ、あとでデータ抽出してみて」となっていたのに、今はミーティング中に対象者が何人いるかすぐわかる。だから、PDCAの速度がすごく上がったし、運用担当者もやりやすくなりました。

安藤:弊社でも、担当者が施策を回しながら「ついでに考えたもの」を、とりあえず設定保存しておいてくれるようになりました。管理画面をのぞくと「こんな施策は聞いてないぞ?」と思うこともありますが(笑)、自主的に考え動いてくれるようになったのは、CCMP導入のおかげだと思います。

美濃:運用者の方も考える時間ができたため、アイデアをどんどん形にしていけるのですね。では最後に、今後の展望をお聞かせください。

二ノ宮:お客様によって1日あるいは1週間の生活のリズムは違うので、欲しいタイミングにメールが来るような形にしたいですね。あと、イイハナは母の日の注文が多いので、次の母の日までに忘れられないよう、サービス内容や企業姿勢などをメールで発信して、ブランディングしていきたいです。

安藤:まず、MA自体を単なる「コミュニケーションツール」から、優れた顧客体験を提供するための「プラットフォーム」へ変えていきたいですね。具体的には、CCMPをハブにして、SNSやアプリ、ウェブ接客ツールなど別のサービスとつなげて、様々なメディアやチャネルでコミュニケーションをパーソナライズさせたいです。

 次に、AIとの連携にも取り組んでいきたいです。これは時代的に必然ですね。設計や評価、チューニングもAIを活用して自動化できたらイイなと思っています。

ユーザー企業が語るMA活用事例イベント、前回好評につき10月25日に続編開催!

チーターデジタルは【MAの活用事例】を紹介するイベント「Marketing Forward 2017 -Autumn-」を開催します。4回目となる今回は、日本KFC、TSI ECストラテジーをはじめとしたユーザー企業が、導入背景や実施施策などを交えた本音トークを繰り広げます。MA導入を検討している方は必見のイベントです。申込・詳細はこちら

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • Twitter
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

東城 ノエル(トウジョウ ノエル)

フリーランスエディター・ライター 出版社での雑誌編集を経て、大手化粧品メーカーで編集ライター&ECサイト立ち上げなどを経験して独立。現在は、Webや雑誌を中心に執筆中。美容、旅行、アート、女性の働き方、子育て関連も守備範囲。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2017/10/12 12:00 https://markezine.jp/article/detail/27005

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング