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MarkeZine Day 2026 Autumn

SNS起点で生まれるマーケティングトレンド

市場拡大中の「ぬいぐるみ界隈」 注目サービスと界隈インサイト最前線【ぬいぐるみが大人の相棒に】

 本連載では、生活者が “好き”や興味関心を軸に形成するゆるやかな集団=「界隈」を深掘りし、マーケティングの実践的なヒントを紐解きます。シリーズ第3回は、「ぬい活」としておなじみの「ぬいぐるみ界隈」に注目! 自身も「ぬいぐるみ界隈」に所属する筆者が利用した界隈向けサービスの実体験も合わせて、SNSや市場での影響力が増している、ぬいぐるみ界隈のインサイトや注目トピックスを深掘りします。

「ぬいぐるみ界隈」とは?

 こんにちは。スパイスボックス クリエイティブプランナーの森田優衣です。3年ほど前から界隈を巻き込んだコミュニケーションプランニングに注力しており、食品や美容系、消費財など幅広いクライアント様と界隈向け施策を実施してきました。

 生活者起点で形成される「〇〇界隈」には、大きな熱量が集まっています。その熱量に正しく寄り添うことができれば、ブランドの強力な味方になってくれる可能性のある集団なのです。界隈独自の文化や文脈、SNS上に表出する言動の奥にあるインサイトを理解することは、ブランドとターゲットの距離を近づけるコミュニケーションを実現するための第一歩となります。

▼「平成女児界隈」を紐解く前回の記事はこちらです▼

 今回注目するのは、「ぬいぐるみ界隈」。皆さんも、バッグにぬいぐるみを付けている人や、ぬいぐるみの写真を撮影する人を見かけることが増えたのではないでしょうか。こうした、ぬいぐるみを中心としたライフスタイルや趣味活動を楽しむ人々のことを、「ぬいぐるみ界隈」と定義します。

 「ぬいぐるみ界隈」を筆頭に、お気に入りのぬいぐるみを持ち歩いたり、旅行やイベントに連れて行ったり、ぬいぐるみと一緒に撮影したり、専用の洋服などを製作したりする「ぬい活(=ぬいぐるみ活動)」が勢いを増しています。本稿ではSNS投稿データを参考に、界隈心理や注目のトピックスを読み解きます。

「ぬいぐるみ界隈」の影響力

 2025年「新語・流行語大賞」にノミネートされ、社会的な認知も拡大している「ぬい活」。「ぬい」という略称は、もともと一部の推し活文化の中で使われていた言葉でした。2021年には「推し活」が「新語・流行語大賞」にノミネートされ、タレントやコンテンツなどを様々な方法で応援する「推し活」文化への社会的な受容度が高まりました。「ぬい活」はそんな「推し活」の1つであり、好きなキャラクターやアイドルのぬいぐるみを楽しむことを指す言葉として使われるようになりました。

2025年「新語・流行語大賞」ノミネート語一覧。18番に「ぬい活」がノミネートされている
(クリックすると拡大します)

 「ぬい活」の流行を受けて、「推し活」文脈とは異なる系譜で、ぬいぐるみをまるで家族や友人のように愛し生活をともにする人々の存在も顕在化してきています。

 「ぬいぐるみ界隈」内でも、ぬいぐるみに対する向き合い方・解釈は多様化しており、ぬいぐるみのジャンルによって役割を分けて楽しんでいる人も多く見受けられます。私も様々なジャンルのぬいぐるみを持っていますが、それぞれに異なる役割や “絆” を感じています。

ぬいぐるみの3つの楽しみ方。好きなキャラクターのぬいぐるみ、推しのアイドルのぬいぐるみ、幼少期から一緒のぬいぐるみ

 ぬいぐるみ市場は年々拡大傾向にあり、2024年には450億円規模まで成長しています。ぬいぐるみに付随する商品や各種サービスの拡大も踏まえて、今後も関連する様々なビジネスへの影響が見込まれている界隈と言えるでしょう。

国内のぬいぐるみ市場規模の推移。2020年から2024年にかけて拡大し、2024年は約450億円

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ぬい投稿ムーブメントからみる界隈心理

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この記事の著者

森田 優衣(モリタ ユイ)

株式会社スパイスボックス アカウントプランニング局 クリエイティブプランナー/コピーライター 2021年に新卒入社。食品や美容系クライアントを中心に、生活者インサイトを起点としたコンセプト開発・施策プランニングを多く担当。「博報堂生活者発想技術研究所」と共同でリリースしたマーケティングソリューション「界隈ENGAG...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2026/06/22 09:00 https://markezine.jp/article/detail/50846

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