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ティザーから盛り上げ、動画再生数は580万回超~ONE OK ROCK×Hondaで生まれた化学反応

TVCM動画の再生回数は580万回超え

MZ:今回の施策で具体的にどういう反応があったのか、どういった効果が生まれたのか、お話しいただけますか。

樋口:まだ始めてからそこまで期間がたっていないので、Hondaに対するイメージががらりと変わったとは思っていません。ただ、初期のSNS上の動きを見ていると、特に若年層、ONE OK ROCKファンの方を中心に広がりを見せられたかなと思っています。

 YouTubeの再生回数を見ても、弊社の中では過去最多の再生回数で、10月末時点で580万回を超えています。7月30日の夜から次の日の朝にかけては、急上昇ランキングでも1位を取ることができました。それもHondaとしては初めてですね。

 また、「#10969GVP」というハッシュタグを検索すると、ツイート数は8月末時点で5万件以上もありました。

MZ:コメントにはONE OK ROCKに対する言及だけではなく、Honda軸で投稿される方も多いのでしょうか?

樋口:Hondaへのポジティブなコメントも多数ありましたし、我々が今回の広告に込めたメッセージを自分自身で紐解こうとするなど、様々な反応がありました。

 もちろん、ONE OK ROCKさんに対する投稿も多かったです。というのも、比較的メディア露出の少ない方々なので、ONE OK ROCKのメンバーが映像に出るということへの驚きが大きいのでしょう。中には「Hondaと組んでこういう思いを発信したいんだな」という伝えたかったメッセージが伝わっている方も見受けられました。ONE OK ROCKさんの力を借りて、より共感を得やすい状況になったのだと思います。

立ち上げ期としては一定の成果あり

MZ:今回の結果・反響をどう捉えていますか?

樋口:初期の成果としては一定の成果が上がっていると思います。ただ、先ほど申し上げたように始めたばかりなので、今回はHondaのメッセージをONE OK ROCKさんと一緒に広めていくという立ち上げ期だったと思っています。

 そして、これから浸透期として、メッセージをより深く理解してもらいたいです。Hondaの企業理念やDNAについて、継続的にお伝えしていきたいということは変わりません。

 今後のキャンペーンなどはまだ検討中ですが、継続的な施策を通じて、メッセージを世の中に定着させていきたいです。

MZ:今後も今回伝えてきたメッセージをまたクリエイティブや施策を変えたりして、伝えていきたいということでしょうか。

樋口:どういう手法で伝えるかはまた別の話だと思いますが、今申し上げたように、Hondaの企業理念や思いを広く伝えていきたいということは変わらないものなので、それを伝える戦術をもとに施策を考えていきたいです。

様々な形でトライ&エラーを繰り返す

MZ:最後に、Hondaとの接点がない層に対し、今後どういったことを仕掛けていきたいか教えてください。

樋口:コミュニケーションしていきたい方々の生活の中のどこで、Hondaという企業のメッセージを発信するか、様々な枠組みの中で検討しなければならないと思っています。

 当然Webやテレビ、SNS以外にも様々な選択肢があります。その数ある組み合わせから、最適なものを選び設計したいわけですが、そこには結構な試行錯誤が必要になります。トライ&エラーで効率的にお客様にメッセージをお届けする手法を引き続き模索していかなければなりません。

 Hondaは二輪、除雪機や芝刈り機といったパワープロダクツなど様々な製品をご提供しています。今後もHondaならではの提供価値をこの「Go,Vantage Point」のメッセージにのせて伝えていきたいと思っています。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/11/15 09:00 https://markezine.jp/article/detail/27391

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