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海外カンファレンスの歩き方

初心者から上級者まで、最初に行く海外イベントとして最適!Adobe Summitの魅力と歩き方

大量にあるセッションから最適なセッションを選ぶコツ

 Adobe Summitは非常に多くのセッションがあって選ぶのが大変です。しかし、いくつかの観点で分類ができるので、それを基準に選ぶと効率的に受けられます。まずは大きな分類として、【1】製品別(AnalyticsやTarget等)と【2】レベル別(万人向け、上級者向け等)の区分けがあります。さらにその中で、(1)最新機能・製品の紹介、(2)顧客事例、(3)ツールにまつわる具体的なTips、(4)ハンズオン、(5)その他、といった形で区分けできるます。この区分をもとに、自社で契約している(または契約したい)製品のセッションに出ると良いでしょう。

 お勧めのセッションは(3)Tipsと(4)ハンズオンです。これらの内容はニュース化されることがほとんどないため、貴重な情報が手に入ると考えます。

 私が印象に残っているセッションは「Email Deliverability」という、MAツールを使ってメール配信する際のメール到達度をいかに上げるかを議論していたセッションです。これは非常に多くの人が参加していて、かつQ&Aも白熱していていました。当時は非常にホットなトピックであったことが伺われ、参加者の数からもトレンドを感じることもできました。

 なおハンズオンは人数限定の予約セッションです。人気があるセッションはすぐに埋まってしまうので、急いで予約しましょう(2017年はデータフィードのセッションがすぐに埋まってたと記憶しています)。ちなみに全く同じ内容のセッションが別日で行われることがあるので、重複して出席するスケジューリングをしないように気をつけてください。

Adobe Summit 2017のセッションの一コマ

ブースは有用な情報の宝庫

 Adobe Summitの前身であるOmniture Summitから数えると、実は私は販売代理店、社員、利用者(規模は小さいですが)、パートナー、スポンサーと、それぞれの立場として出席しています。それぞれの立場で有意義な時間が過ごせるように設計されていますが、間違いなく最も楽しめるのは利用者(クライアント)側です。欲しい情報はセッションに出る、またはブースで質問することでかなり手に入ると思います。アテンド等で気を使う必要がなく、自分が欲しいものを好きなだけ求められる贅沢な立ち位置です。

 販売代理店やパートナーは、クライアントに提供できる有用な最新情報を仕入れましょう。特にブースはお勧めで、中でもアドビのブースに行ってみると、実はそれなりの人が立っていたりするので意外と良い話が聞けました。

 英語が苦手な方でも、付き合いのあるアドビ社員に頼めば助けてもらえるでしょう。他にもブースには日本にまだ来ていない「お宝」の会社がいることがあり、交渉してみたらすぐに試させてもらえることになったこともありました。ランチを食べた後と、1日の最後のセッションが終わった後等に少し時間があくので、そのタイミングでブース巡りをするのがおすすめです。 

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この記事の著者

原田 憲悟(ハラダ ケンゴ)

エクスチュア株式会社 CEO。2005年の日本上陸当初からSiteCatalyst(現Adobe Analytics)を使い続けており、マーケティングツールについて深い知見を持つ。現在はMarketing Cloud製品の導入・活用支援やビッグデータ解析基盤の構築を提供している。海外で活用が進んでいて未上陸の最新ツールを日本へ紹介することも行っている。

■関連リンク
エクスチュア株式会社

■著書
『WebマスターのためのGoogle Analytics』(九天社、2006年8月)

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2017/12/12 08:00 https://markezine.jp/article/detail/27544

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