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第106号(2024年10月号)
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ファン作り、何から始めるべき? フライング タイガーとヤッホーブルーイングの歩み方

 MarkeZine編集部では2月21日に定期誌『MarkeZine』の読者限定イベントを開催。フライング タイガー コペンハーゲンを運営するZebra Japanの柘野英樹さん、「よなよなエール」などクラフトビールを販売するヤッホーブルーイングの佐藤潤さんを招き、「顧客エンゲージメントの高め方~ファンを作りコミュニティで広める~」というテーマでパネルディスカッションを行いました。

コミュニティマーケティングの先駆的企業として

安成:MarkeZine副編集長の安成です。今回のパネルディスカッションには、定期誌第22号の巻頭インタビューにご協力いただいたZebra Japanの柘野英樹さんと、第24号の特集「コミュニティマーケティングの今と可能性」で取材させていただいたヤッホーブルーイングの佐藤潤さんをお招きしました。

 テーマは「顧客エンゲージメントの高め方~ファンを作りコミュニティで広める~」。昨今取り沙汰されることが多い話題で、お二人がまさに取り組んでいらっしゃる仕事だと思います。お二方をご存じの方も多いかもしれませんが、最初に自己紹介をお願いできますか?

柘野:Zebra Japanの柘野です。広告会社や事業会社を経て、2014年にZebla Japanに入社しました。弊社はデンマークで誕生し、雑貨ストアのフライング タイガー コペンハーゲンを運営しています。日本に上陸したのは2012年でしたね。

 ブランドコンセプトは「We are catalyst for your dreams & ideas.」。catalystは触媒という意味で、訳すと「あなたの夢やアイデアのために、私たちは何かと何かを結びつけて化学反応を促進させる存在」となります。お店に来て、スタッフと出会うこと、商品との出会いやイベントなどを通じてお客様同士の出会いなど、皆さんの想いをもとに新たな価値を生み出すお手伝いをしたいと考えています。

 そのため、どの店舗も一方通行でお買い物をしていただく構造になっています。というのも、文房具がほしいと思ったら文房具売場にだけ行きますよね。とてもスムーズで無駄がないんですが、それだと文房具以外の何かに出会う可能性がありません。ですが、店の中を一方通行にすると必然的にいろんなものを見てもらうことでき、「これ、何かに使えそう」「誰かの誕生日にあげたい」といったインスピレーションを感じてもらえるかもしれません。私たちが提供したいのはそれなんです。

 そんなブランドを形作っていくために、ファンやコミュニティを大事にしています。今日はその内側、弊社がどんな取り組みを行っているのか、ぜひ知っていただければと思います。

柘野英樹さん
柘野英樹さん:Zebla Japan マーケティング部長

佐藤:こんにちは、ヤッホーブルーイングの佐藤です。弊社は「よなよなエール」を始めとしたクラフトビールを製造・販売しています。こういう場では最初に質問するんですが、「よなよなエール」を知ってる方はどれくらいいらっしゃいますか?

(会場、4割ほどの人が挙手)

佐藤:ありがとうございます、けっこう多いですね。改めて自己紹介しますと、私は2000年にカルチュア・コンビニエンス・クラブに入社し、12年間、ネット畑でキャリアを積んできました。2012年にヤッホーブルーイングに入社して、いまはロイヤリティ向上を担当するチームを率いています。

 ヤッホーブルーイング自体は1996年に設立、翌年に「よなよなエール」を発売しました。今年で21周年ですね。当時からデザイン・価格・味は変えておらず、会社のミッションとして「ビールに味を! 人生に幸せを!」を掲げています。

 実は世界には100種類以上のビールスタイルがあるにもかかわらず、国内で流通しているビールの大半はピルスナーというスタイルが中心です。そこで、弊社ではビールにもっといろんな種類があることを知ってもらいたくて、「よなよなエールを中心としたエールビール」を製造・販売しています。そしてバラエティ溢れるビールを通して、ビールファンにささやかな幸せを届けたいという想いをもって仕事をしています。

佐藤潤さん
佐藤潤さん:ヤッホーブルーイング よなよなエールFUN×FAN団
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この記事の著者

渡部 拓也(ワタナベ タクヤ)

 翔泳社マーケティング課。MarkeZine、CodeZine、EnterpriseZine、Biz/Zine、ほかにて翔泳社の本の紹介記事や著者インタビュー、たまにそれ以外も執筆しています。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/07 11:06 https://markezine.jp/article/detail/27967

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