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モバイルアプリのマーケティング活用、重要なのはスモールスタート

 開発コストをかけ、大量のインストールを促進し、長期的な運用が必要と思われがちなモバイルアプリだが、開発環境の進化によりアプリ開発が容易となってきた。中小企業のスモールビジネスや、地方自治体によるイベントなどにもアプリの導入が広がっている。アプリを通して収集できるビッグデータは分析にも有用だ。その開発・導入事例をピープルソフトウェアに聞いた。

求められる、ビジネスに寄り添ったアプリ

 今回話を聞くピープルソフトウェアは、岡山県倉敷市に本社を置き、業務システムの開発やサービス業向けのアプリ構築ツール「BaaS@rakuza」といった自社サービスを展開し、モバイルアプリ開発を多く手がけている。

ピープルソフトウェア株式会社 横道彰氏
ピープルソフトウェア株式会社 取締役副社長 兼 営業本部 本部長 横道彰氏

 副社長の横道彰氏は、エンジニア出身。昨今のIT事情について、「IoTやAIなど言葉の認知が先行したテクノロジーが、ようやく実務レベルで活用できるようになった」と話す。

 「これまで人間が自ら行っていたデータ収集や分析を、IoTのセンサーやAIが行うようになる動きがますます加速するでしょう。そのベースとなるのが、モバイルアプリです。企業はテクノロジーを最大限に活用し、新たな価値・サービスを作っていくことが求められます。またIT技術がハブとなり、業種の異なる企業の協業からビジネスが生まれています」(横道氏)

 ピープルソフトウェアは、音声やGPS・Bluetoothなどモバイルデバイスが持つ機能を有効活用できるアプリをテンプレート化して提供。更に顧客のビジネスに合わせ機能をカスタマイズできるため、最適なモバイルアプリ開発を可能にしている。

 企業の要件をヒアリングし、企画と仕様を提案、そして開発から保守までをトータルに行えることが同社の強み。同社の営業本部にて副本部長を務める山本博昭氏は「アプリに興味を持たれる企業が増えていますね。傾向としては、多機能アプリではなく、ビジネスの目的にマッチしたアプリにニーズがあります」と話す。

ピープルソフトウェア株式会社 山本博昭氏
ピープルソフトウェア株式会社 営業本部 副本部長 山本博昭氏

多言語対応ガイド機能だけでも様々なところで有用なアプリ

 それでは、ピープルソフトウェアが手がけてきたモバイルアプリの事例を見ていこう。まずは、美術館を中心に導入されているガイドアプリ「MUSENAVI」だ。

 美術館などで使われるガイド専用機は、管理やメンテナンスにコストがかかるという課題があった。またインバウンドの観光客が増えている中、ガイド音声の多言語化も求められている。そのニーズを受けて開発された「MUSENAVI」は、来館者のスマートフォンで音声ガイドを聞くというアプリ。

 多言語化やコンテンツ更新のしやすさに加え、利用者のプロフィールや行動履歴などアプリならではのデータが取得でき、分析に利活用することもできる。

 「MUSENAVIは企業による導入も増え、工場見学やオフィスツアーのガイド用途に利用されています。自施設専用のモバイルアプリはブランド価値向上にもつながりますし、プッシュ通知でイベントのお知らせなどの発信が可能です。リピーターにつながるマーケティングにも活用いただけます」(山本氏)

記事に登場した横道氏、Fujitsu Forum 2018 Technology Sessionにて登壇

タイトル:富士通クラウドで実現する共創ビジネスの展開
     文化・観光・教育分野におけるアプリビジネス最前線
内容:アプリ開発のプラットフォームBaaS@rakuzaによる最新アプリ事例、
   カップヌードルミュージアム横浜アプリ(文化)、会津若松周遊アプリ(観光)、
   大学向けアプリ(教育)を中心に、富士通MetaArcで実現する
   共創ビジネスをご紹介します。詳細はこちら

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単発・短期間イベントにもアプリは有効

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

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2018/04/11 13:00 https://markezine.jp/article/detail/28026

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