『マーケティングセオリーのワナ』(電書)は、「モノが売れていた時代」のセオリーのまま「モノが売れなくなった時代」で戦おうとしているマーケターに、陥りがちなワナとそこから脱却するための新しいセオリーを解説した1冊。
著者の三宅隆之さんは、ワナは4つあると言います。
一つ目は「競合商品より優れていれば売れるというセオリー」です。その背景として、商品への愛が重くなりすぎていることを指摘。私たちがモノを買うのは生活上の課題を解決し欲求を満たしてくれそうだから、という視点が忘れられていると指摘します。
二つ目は「買ってくれない理由を見つけ、充足すれば売れるというセオリー」です。売る側は買わない人の買わない理由ばかり考えがちですが、商品がスルーされるのはむしろ当たり前。それよりも、買っている人の買っている理由を明確にしていくことが重要なのです。
三つ目は「買ってくれる本人から評価されれば売れるというセオリー」です。自社の商品がどう評価されるかに意識が向くあまり、評価されれば購買につながると考えてしまいがちです。しかし、ターゲットの視点に立てば、購買とは生活上のさまざまな影響を受けた結果。どんなことがその影響を与えているのかを考える必要があります。
四つ目は「競合と違う訴求方法こそが大事というセオリー」です。顧客第一と言いながら競争に勝つことや差別化を優先してしまうのはまさにワナ。大事なことは買いたい気持ちを歓喜する、直感的に把握できる商品のよさを訴求することです。
マーケティングに取り組むとき、日常的にこれらのセオリーを前提として考えていた方もいるのではないでしょうか。三宅さんが提起するのは、セオリーがなぜ成り立っているのかを考えるということです。つまり、いまの時代に存在するルールを見つけ出すこと。
本書を通して得られるのは、先入観に囚われず真に価値あるマーケティング戦略・施策を設計し、実行していくための思考法です。
なお、4月24日(火)まで50%オフの発売セールを実施中。通常756円(税込)のところ、セール中は378円(税込)でお買い求めいただけます。
目次
はじめに
1章 まだ「消費者は商品を買いたい」と思っているの?
2章 「競合商品より優れていれば売れる」時代は終わりました
3章 “買われない理由探し”ばかりしていませんか?
4章 「ターゲットに評価されたら買ってもらえる」を信じますか?
5章 「もう機能で差別化できないから、イメージで訴求」と考えていませんか?
おわりに