SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

モバイル活用の最新情報をお届け!D2C出張版

代々木で大規模プロジェクションマッピング NTTドコモによる「YOYOGI CANDLE 2020」


2020年に向けたもう一つの取り組み「5G」

――今回の施策では映像の投影に5G回線を活用されたと伺いました。これもまさに「通信サービスならでは」の試みです。

小田:2020年というのは通信サービスとしても非常にシンボリックでして、LTE-Advancedの次の世代となる第5世代移動通信システム「5G」も2020年の商用サービス開始に向けて取り組みが加速しています。

 「5G」と聞くと、「3G」「4G」といった移動通信システムに対応したモバイル端末の発展と、通信速度の向上がまず思い浮かぶと思いますが、「5G」の発展は通信速度の向上だけでなく、「大容量化」「多数端末接続」「低遅延化・高信頼性」が謳われています。

 これらによって、様々な機器が同時接続するスマートホームや、様々なセンサーや高精細映像情報をリアルタイムに分析して事故を未然に防ぐコネクテッドカーや警備システムなど、大容量かつ複雑化するIoTやAIを遅延なく処理することができると期待されています。

 ドコモでも2020年に向けたサービスインを目指して、多くの企業と連携しながら様々な実証実験を行っています。ロボットの遠隔操作や遠隔診療、4K/8K自由視点映像による高臨場感通信、VRやARを利用したスポーツやゲーム、ライブなどにおけるリアルタイムコミュニケーションなど、5Gの技術によって時間や場所を制限されない社会へと大きく変化していく。そんな5Gを活用した新しいサービスを、一般のお客様にも体験いただけるように「5Gトライアルサイト」も展開しているんです。 

――既に様々な5Gの実証実験が行われているんですね。「YOYOGI CANDLE 2020」における5Gはどのような役割を果たしたのでしょうか?

小田:イベント会場で披露されたアスリートの演技をNTTのイマーシブテレプレゼンス技術「Kirari!」によって高解像度で映像伝送し、それを300m先のビルに投影する。

 ここまでを遅延なく投影するだけでもかなりの通信帯域と低遅延が求められますが、「YOYOGI CANDLE 2020」で開催地に選んだ新宿駅周辺は、国内でもトップレベルの人口密集地です。こうしたトラフィックが生じやすい場所にあって、あれだけ大きく高解像度の映像をリアルタイムで投影できたことは、5Gの一つの大きなプルーフオブコンセプトになったと感じています。

次のページ
大規模屋外イベントが抱える「壁」へのチャレンジ

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
モバイル活用の最新情報をお届け!D2C出張版連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

D2Cスマイル編集部(ディーツーシー スマイル ヘンシュウブ)

 株式会社D2Cが運営する、デジタルマーケティングの総合オピニオンサイトです。D2Cの多岐に渡る事業担当者の知見を元に情報発信を行っています。D2Cスマイルはこちら

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2018/04/12 11:58 https://markezine.jp/article/detail/28183

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング