強化学習による分析や、リアル店舗との連動を目指す
Ver.8では機械学習による基本的なキャンペーンの自動生成を実現したが、今後はそれだけにとどまらず、AI自らが考え、売上を最大化していけるような分析機能の拡張を目指している。
「過去のデータを学習して分析するということはこれまでもやっていましたが、施策と効果の結びつきを裏付けるデータがないことが多く、高度な自動化を精度よく行うための障壁となっています。そこで、正解との結びつきがまだ明確にわかっていないデータからも予測を行う『強化学習』をマーケティング分野に持ち込む、というチャレンジをしています。それが短期的な視点ではなく、LTVを最大化することができるような長期的なキャンペーンに繋げることができればと思っています」

またスプリームシステムでは、リアル店舗向けにMoptar(モプター)というツールの開発・販売も行っている。センサーなどにより顧客の位置を取得し、どの売場に立ち寄ったか、どの商品に手を出したかなどの顧客の動線を分析するシステムで、量販店や百貨店、イベント会場、製造工場などに導入されている。今後はMoptarで取得した情報をAimstarと連携し、リアルとウェブを統合したレコメンドを生成するなど、オムニチャネルやマーケティング分野への対応も進めているという。
さらには、MAの領域にとどまらない製品もリリース予定となっている。具体的には、顧客の購買や店員の接客の動線など、膨大な量のデータをリアルタイムに取り込み、事前に定義した条件に合致した場合に処理や通知を実施。それにより顧客へのレコメンド通知を行うなど、よりユーザー1人ひとりに合ったソリューションになりそうだ。
同社には、それらの技術を支えるAIの専門家やエンジニアが揃っており、自社開発を進められることも強みだろう。
機械学習による自動化、強化学習による分析の高度化、さらにはリアルとの連携まで、同社の開発力を活かした今後の展開にも注目したい。
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松岡 亜希(マツオカ アキ)
フリーランスのライター&エディター。出版社勤務を経て独立。雑誌、書籍、Webサイト、企業広報などさまざまな分野で活動中。
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