だから評価がしにくいのです
今までのマス4媒体と呼ばれるメディアなら、共通の評価として、到達率をはかり、総合的にどれだけの人の目に触れるかをだいたい把握できましたが、それにオンラインが加わると「効果」の意味合いがちょっと変わってきます。ただ目に触れるだけではなく、「そこからどれだけアクションがあったか」などが評価基準にもなるし、一方で個人視聴率のような指標はありません。だから困ってしまうわけです。
そのような理由で、オンライン広告とオフライン広告は区別して考えがちになるのです。でも本当は、広告(いっぱいの人に知ってもらって、いっぱい売りたい)という基本的な活動から考えるとどの媒体をどう使うべきかという目的は同じはずです。
そこで生まれたのがクロスメディアという発想
本来、広告の評価のベースとなっていたのは到達率(認知率と言ったりもします)。しかし、媒体によってそれぞれ役割も違うし、単純に認知が高まれば良いって評価してしまうのも、そもそもの狙いを満たしてないのではないか? という発想がクロスメディアの発送となります。つまり、適材適所というか、TVはこんな効果を期待してこんな風に使いましょう。新聞は…、雑誌は…、とトータルで考える発想です。もちろん、今までの広告費全体を考えたときに、それぞれの活用効果を考えるメディアプランニングという発想はありました。しかしそれは単に到達率の効率化という視点だったわけです。
ちょっと話が難しくなってきました。
要するに、オンライン広告という手法が発達するにつれて、メディアの役割も変わってきて、単純に到達率(認知率)だけで図りきれないと判断されるようになってきたということです。なので、そのような環境なので、オンラインとオフラインを融合する効果的な指標作りというのが生まれていない。つまり「複雑な関係」にあるのです。
そんな観点から広告を考えると、広告主として、媒体社として、広告に対する目が変わってきませんか?次回は、この「複雑な関係」についてもう少し掘り下げていきたいと思っています。