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ヤフーが動画メディア運営で得られた知見を公開 ユーザーのエンゲージメントを導くポイントとは

Instagramユーザーが食いつく動画にするには

MZ:高橋様はコンテンツを作る際、どういった点に気を付けていますか?

高橋:やはりプラットフォームに最適化したものを配信するということが非常に重要です。2017年からInstagramに注力していますが、動画のタイトルを非常にわかりやすくするという改善を行っています。

タイトルの比較画像

 最初は左の画像のような、文字が下の半分を占めていました。ここから改善したのが右の画像です。文字を大きくし、サムネイルの段階でなんの動画かパッと見て理解できるデザインに変更しました。

 また、家の中でできることをコンセプトにしているので、家の雰囲気に近いセット作りなどにもこだわり、小物の位置など細かいところまで気にしています。

MZ:Instagramだとハッシュタグが非常に重要だと思うんですが、トレンドみたいなものをくみ取って付けているんですか。

高橋:「Spolay」では動画制作のチームとは別に、SNS運用を担当するチームがいます。そのメンバーが毎週ハッシュタグの傾向を見ながら、今Instagram上でどこの部位に関する投稿が多いかなど日々ウォッチしています。「今、骨盤が来てる!」みたいな(笑)。ハッシュタグ起点で動画を作ることも検討していますね。

普川:スクワットが流行っているなど、フィットネス、ダイエット周りにもトレンドがあるんですよね。私自身も興味があるので、調べて制作に反映しています。

動画をリーチさせるSNS運用法

MZ:SNSによって、運用の仕方が変わってくると思いますが、それぞれどういったことを意識して運用していますか?

高橋:Instagramの場合は、ハッシュタグの設計とサムネイルのデザインは特に重要視しています。Facebookは、アルゴリズムが定期的に変わるので、早めに察知して対応することが重要ですかね。

高橋さん写真

普川:比較的、Facebookが3分から4分、Instagramは1分、YouTubeは長尺とメディアによって尺が違いますね。

MZ:あと気づいたのが、音が出なくてもわかりやすい動画になっている印象を受けたのですが、その辺も工夫しているんですか。

普川:もちろんです。スマホファーストで考えると、無音で使う方が大半だと思うので、基本的には音がなくてもわかるものにしています。音もBGMだけで、声などは入っていません。

普川:従来のエクササイズ動画は、人が出てきて喋るものが多かったですが、現在の環境だと難しい。たとえば、電車内のちょっとしたすき間時間に見るのにはハードルが高すぎるんですよね。

MZ:無音前提で作るのが鉄則なんですね。Instagram、Facebook、YouTubeで動画を見せる時の役割を教えてください。

高橋:Instagramはハッシュタグ経由で見る人も多いので、それだけエクササイズに関心の高い人が多いということです。そのため、普段ジムに行っていたり、ちょっとエクササイズしていたりする人が、日常生活の中で動画が目に入って「運動しなきゃな」ときっかけ作りをできればと考えています。

 Facebookは、Instagramに比べると「運動はそこまで……」という潜在層が多いので、そういった方に届くよう、シェア拡散を狙っています。

 YouTubeはよりニーズが顕在化している人や、もっと詳しく知りたいと思った方が来ているので、見ながらできるような構成にしています。尺も長くして、気になる点も細かく補足しています。

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エクササイズのDoを計る指標

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/06/06 09:00 https://markezine.jp/article/detail/28465

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