求められるのは、業界内の一致団結
MZ:御社やPhybbitが行っている取り組みを、業界全体で行っていかないといけませんね。

金子:広告代理店やDSP事業者など、業界関係者全体でアドフラウド対策に取り組んでいこうという意識が高まっています。今こそ各社が持つノウハウや現状の課題などについて、率直に情報交換していき、団結することが求められていると思います。
「SpiderAF」は、これまでアドフラウドとして認識していなかったものを検知でき、今後も新たに登場するアドフラウドにも対応可能です。関係各社が「SpiderAF」を導入して現状把握をできたら一番ですけどね。
前田:アドフラウドを放置しておくことは、広告主や広告代理店にとっていずれ大きな機会損失につながります。メディア側にとってもサービスの質を問われることになるので、今こそ対策に乗り出してほしいですね。
いたちごっこの状態を少しでも改善
MZ:最後に、アドフラウド対策ツール「SpiderAF」の今後の活用を含めた事業、サービスの展望について教えてください。
前田:アドネットワークの開発・運用の現場では、日々脅威を増していくアドフラウドの検知率アップに取り組んでいきたいと思っています。というのも、対策すべきアドフラウドを検知して対応してレポートを作成しても1年も経たないうちに検知率が下がってしまいます。

それはアドフラウドの手法が少しずつ変化し、それに合わせて対応する、いたちごっこの状態だからです。この状況を少しでも良くするため、Phybbitと共同で対策に取り組み、必要があればアップデートを行うことで、常に一定水準以上の検知率を維持していけるようにしていきたいですね。
金子:弊社としては、今後もアドフラウド対策を強化していきたいと思っています。前田が言ったとおり、アドフラウドはますます悪質化、巧妙化していきます。そのため、自動的に悪質なメディアをブロック、排除する機能を追加するなど、健全なアドネットワークの構築を続けます。
理想はアドフラウドの撲滅ですが、それには自社だけの取り組みではどうしても限界があります。くり返しになりますが、同業他社を含めて業界と関連する事業者全体での取り組みを強化していきたいですね。
アドフラウドについて更に深く知りたい方必見!
今回記事に登場したZucksの社員も参加するアドフラウド勉強会が、7月18日19時から渋谷で開催されます。基礎知識から実践的なノウハウまで幅広く理解できる内容となる予定です。ぜひ勉強会で更にアドフラウドに対する知識を深めましょう!詳細はこちら