アドフラウド対策は、業界全体で行うことに意味がある
MZ:「SpiderAF」導入・活用後、御社でのアドフラウド対策はどのように変化しましたか。
金子:目的の業務効率化並びにコスト削減に対して大きく貢献しています。満足度は高いです。
前田:開発・運用の現場で大きく変わったのは、広告・メディアの監視作業の一環としてスタッフのうち誰かがチェックするだけで対処する必要があれば対応するというフローになったことです。

「SpiderAF」はアドフラウドを誰でも可視化できるところに重きを置いたツールなので、特別な知識やスキルがなくてもエンジニアのチーム全員で共有できます。専任のスタッフを張りつかせる必要もなくなり、属人化というリスクも解消されました。
MZ:アドフラウドを検知できるだけでなく、可視化・共有も可能というメリットの紹介がありましたが、その他に導入して良かった点はありますか。
金子:UIがとても良いところですね。グラフや数字でアドフラウドの実態と推移が誰にでもわかるように表示できるため、現状の把握と対策方針が立てられるのが便利ですね。
前田:これまで不審な動きがあっても、それをアドフラウドと断定するには判断材料が足らない場合がありました。その判断材料がSpiderAFを使うことで増えた点は大きな魅力でありメリットです。
金子:これは業界全体で取り組む課題でもありますが、「SpiderAF」を活用することでアドフラウドの傾向をリアルタイムで把握することができますし、その対策方針についてフローを共通化していける大きな可能性も持っています。
悪意あるメディアの検知に有効
MZ:「Zucks Ad Network」の提供にあたっては広告主、メディアにとって安心・安全なサービスが求められるわけですが、双方にどういった形で向き合っていますか。
金子:まずメディアに関しては、広告掲載の申請がメディアから来た場合、「メディアの質」が広告掲載の基準を満たしているか丁寧に判断しています。具体的に書くことはできませんが、メディアとしての体裁を保てていないものも多くあり、そういったメディアの多くはアドフラウドにつながりやすい。
また、わかりやすく「これ誰も見ないな」と判断できればいいのですが、中には巧妙に優良なメディアやWebサイトを装っているものもあります。そういった悪意あるメディアやWebサイトをすぐに検知してブラックリスト化するには、アドフラウド対策が必要ですし、「SpiderAF」のようなツールは大変有効です。