「いいね」と「リツイート」の違い
SNSのタイムライン上には、リアルな友人の投稿だけでなく、フォローしているニュースや企業の情報など、様々な投稿が流れてくる。SNSユーザーはどのような投稿に対して、アクションをとっているのだろうか。図表2はTwitterとFacebookのそれぞれのユーザーが、「いいね」や「リツイート・シェア」をしたことがある投稿の種類を調べたものである。縦のスコアが高いものほど「リツイート・シェア」をした経験が多く、横のスコアが高いものほど「いいね」をした経験が多い投稿である。

ベース:SNSのアクション経験者/複数回答
「いいね」の反応について確認すると、最も反応が高い投稿は、Facebookの“親しい友人の投稿”で、90%超。しかし、同じくFacebookの“親しい友人の投稿”の「シェア」について見ると、30%に満たない。Facebookは実名登録がゆえか、友人が投稿した内容をシェアすることに対しては、やや抵抗感があるようだ。一方、Twitterは親しい友人に限らず、「いいね」も「シェア(リツイート)」もほぼ同じ割合で行われている。これは図表2において、縦横のちょうど中央エリアに投稿内容が固まって表示されていることからもおわかりになるだろう。
「いいね」
さて、ここからが本題である。フォロワーにシェアしたいWebサイトがあるとき、そのWebサイトのURLやリンクが投稿に載せられる。このようなリンク付きの投稿が多数存在するが、実際にタイムラインに流れてきた“リンク付きの投稿”のリンク先に、どのくらいの人が訪問しているのだろうか(図表3)。

ベース:各SNSのアクション経験者/単一回答
リンク付きの投稿に対して「リンク先を開くことはない」という人はTwitter、Facebookともに2割前後であった。そして、「ほとんど見ていない」を含めるとTwitterは36%、Facebookは50%という結果で、Facebookのほうがリンク先を見られていないという実態が見えてきた。では、TwitterとFacebookのリンク付き投稿に対して、どれだけの人がリンク先へ訪問せずに「いいね」「リツイート(シェア)」「返信(コメント)」といったアクションをとっているのだろうか。それを示したデータが図表4である。

ベース:各アクション経験者/単一回答
Twitter、Facebookともに約40%の人がリンク先を見ずに「いいね」を押すことがあるという結果であった。そして、リンク先を閲覧せずにアクションをとることがある人の割合は、「いいね」、「リツイート・シェア」、「コメント」の順で少なくなっていくが、「コメント」についても10%以上の人がリンク先を閲覧することなく投稿者に「返信(コメント)」することがあるようだ。
▼調査レポート
『SNS投稿のリンク先、確認してる?Twitter・Facebookユーザーに調査!』(HoNote)