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躍進するRIZAPグループのマーケターに聞く、事業化フェーズの醍醐味と自分の活かし方

手を動かしているか、周囲に対して感じがいいか

坂田:上り調子の事業だと、ここが踏ん張りどころだというポイントがありますよね。周囲を巻き込みながら、そこを越えるときの気の持ちようってありますか?

松岡:モメンタムが大事だと思います。上げ基調の勢いを止めない、加速させる。ライフネット生命でも、特に開業当初は毎月売上増になるように可能な限りコントロールしていました。

 もちろん、スマホの浸透で保険加入における最適なUXが変わっていったという環境変化の追い風も大きいですが、上げ基調で社内を盛り立てたのと両輪だと思います。

坂田:なるほど。現在のお仕事も含めて、複数部署に顔を出しながら新しいことを推進するのは決して簡単ではないはずですが、なんだか松岡さんは、にゅるっと入って、にゅるっと重なって気づいたら成果を上げている感じがします。そのコツはなんでしょうか?

松岡:にゅるっと(笑)。コツといえば、2つあるかなと思います。ひとつは、ちゃんと手を動かすこと。理屈は立派だけど自分で動かない人には、周囲もついてきませんから。なんだか知らない間に(勝手に)考えてくれて、提案してきてくれるとありがたい。もうひとつは正直、感じがいいかどうかではないでしょうか(笑)。

坂田:(笑)。

松岡:そもそも、僕が経験してきたフェーズはどこも上り調子で、急成長中の会社はスピーディーな分、現場はストレスフルでもあります。僕はそういう場所が好きで移ってきて、ゼロから伸びる過程の困難もある程度わかっているから、多少のことには動じないんですが、そういう人がいきなり来て一人でかき回してもイヤですよね?

 一緒に働くなら、ピリピリしている人より機嫌がいい人と働きたい。それは僕もそうだから、常に機嫌よくいられるよう意識してますし、さっきのストレスも困難も受け止めて「あ、こんなの大丈夫だよ」と腹をくくった姿勢でいるようにしてる。そんなことが、割と大事なんじゃないかなと思っています。

大きく考えて、大きく変えていきたい

坂田:働くスタンスや周囲を含めたモチベーションの維持は、最近の働き方を見直す風潮から、これからもっと大事になっていきそうです。

松岡:まさしく“周囲を含めた”というところが肝心ですね。自分の仕事を効率化しても、皆で仕事をしている以上、効果には限りがある。今のチームは6人ほどですが、「健康第一」「会議は30分、1on1は15分」「議事録はMTG後30分以内」といったチームのワークスタイルポリシーを決めています。

 ポリシーが言語化されていると、チームとしての効率とスピードが上がるので、新卒のメンバーにもどんどん教えてトップスピードを目指していますし、共働きなので自分が早めに退社して子どもの迎えに行くことも結構あります。

坂田:場合によっては一人でやるほうがスピードも結果も出るかもしれないし、そういう選択をする人もいると思います。でもチームや周囲に関与して、盛り立てて巻き込みながら働く、その原体験のようなものがあったらうかがえますか?

松岡:そうですね…基本的に「一人では大きいことはできない」と思っていますね。それはただ大きいことをしたいというより、大きく考えて大きく変えないと、課題や問題が根本的に解決されないから。

 僕、学生時代はカウンセラーになりたいと思っていて、京大で心理学を勉強していたんです。教育委員会から文科省からフリースクールからたくさん見学もしましたが、そこで突き当たったのは「仕組みを変えないとダメだ」ということでした。

 結果的に今はこういう仕事をしていますが、だからインパクトの大きさにこだわるし、ピンポイントな商材よりマス向けの事業により興味がある。そのほうがワクワクします。

坂田:ありがとうございました、これからの活躍が一層楽しみになるお話でした。では最後に、今後の抱負をひとこと!

松岡:今の会社には、まだまだゼロから伸ばせる事業がたくさんあります。僕が力を入れていきたいのは、直近ではベルマーレのほうで、湘南エリアの企業や市民の皆さんも一緒に活性化する取り組みをどんどん仕掛けていきます。ぜひご注目ください!

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この記事の著者

坂田 直樹(サカタ ナオキ)

株式会社Blabo 代表取締役 CEO
ユニリーバ・ジャパンのマーケティング部門にてブランド戦略立案、新商品開発に従事。 2011年に株式会社Blaboを創業。生活者インサイトを発見する日本最大の共創プラットフォームBlabo!を運営。 Blabo!では2万3千人を超える生活者がプランナーとして活躍しており、コカ・コ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/09/03 08:00 https://markezine.jp/article/detail/28943

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