※本記事は、2018年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』33号に掲載したものです。
「今しかない」と思い、入社を決意
Twitter Japan株式会社 グローバルビジネスマーケティング
シニアマーケティングマネージャー 杉本杏菜(AnnaSugimoto)氏
大学卒業後に総合広告代理店I&SBBDOへ入社。消費財メーカーを担当ののち、2012年6月にTwitter Japanへ転職する。Twitter広告の運用面を担当するクライアントアカウントマネージャー、その管理職を経て、2017年1月より現職。企業を対象としたTwitter広告のマーケティングに携わるほか、Twitter本社に対するインターナルマーケティングにも取り組んでいる。
――新卒で広告代理店へ入社した翌年に、Twitterへ転職された杉本さん。以前から企業としてのTwitterに興味をお持ちだったのでしょうか。
2010年頃に日本のTwitter黎明期といえる盛り上がりがあり、大学生だった私もそれを楽しむ利用者の一人でした。広告代理店への就職を志望していたので、好きな広告クリエイターたちをフォローしたり、OB訪問のアポを取ったりと、よく使っていました。それから広告代理店へ入社し、消費財メーカーの営業担当として2年目を迎えた2012年、Twitterのリクルーターから「オフィスへ遊びに来ませんか」とカジュアルに声をかけられました。興味本位で行ったところ、実は面接だったという展開に驚いたことを覚えています。Twitterに転職することを考えていたわけではないのですが、面接を重ねていくにつれ「自分が実際に使っているサービスに関われることって、すごくおもしろいんじゃないか」と働くことを意識するようになりました。
元々私は、ソーシャルメディア発の新しいコミュニケーションに関心がありましたし、東日本大震災では、Twitterがインフラとして重要な役割を果たしたことを体験しています。また海外では、Twitterをはじめとしたソーシャルメディアで国の政局が動くという出来事も起きていました。そのような流れの中、開設されたのが日本オフィス。面接を受けたときは、まさに力のあるグローバルなサービスが、日本市場で本格的にビジネスをスタートしようとしている時期だったのです。このようなタイミングで関われる機会は今後もないだろうと感じ、入社を決めました。このとき入社できたことは、今でも良かったと思っています。
――はじめは、どのようなお仕事を?
公式アカウントや広告運用のサポートするクライアントアカウントマネージャーとして、Twitter広告の活用を広く提案していきました。Twitterは、広告営業のクライアントパートナーと運用専門のクライアントアカウントマネージャーが二人三脚で協力し合い、お客様を支援します。公式アカウントの運用は、これをやれば必ず伸びるというパターンがあるわけではありません。運用担当の方には、まずご自身で運用すること、そして自社の商品やサービスについて利用者がどのようなツイートをしているか観察することを提案しました。すると、公式アカウントからのツイート内容や、フォロワーの反応にも変化が出てくるのです。また、エンゲージメントを高め、話題になりやすいクリエイティブについても、お客様と一緒に考えてきました。