2060年には30億人近くになる見込みの「ムスリム市場」。市場全体を俯瞰しつつ、ムスリム消費者の人気を勝ち取っているブランドの最新動向に迫る。
※本記事は、2018年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』33号に掲載したものです。
「中国、インドに次ぐ『次の10億人市場』はムスリム市場だ」。2010年、当時オグルヴィ・アンド・メイザーのCEOだったマイルズ・ヤング氏はムスリム市場の可能性を見据え、このように述べたと言われている。
米ピュー・リサーチ・センター※1によると、2010年時点の世界のムスリム人口は16億人。地域別割合で見るとアジア太平洋地域が61.7%(9億8,600万人)で最大だ。次いで中東19.8%(3億1,700万人)、サハラ以南アフリカ15.5%(2億4,840万人)、欧州2.7%(4,300万人)だった。また2015年には、世界のムスリム人口は18億人に増加。宗教別では今後最大の伸び率となり、2060年には30億人近くになる見込みだ。
インドネシアやマレーシアを筆頭に、経済発展が著しい新興国が多く、所得レベルが高まり、消費も急速に拡大。ミレニアル世代やZ世代の割合が高いことも消費を押し上げる要因になっている。この市場機会を狙い、多くのグローバルブランドがムスリム市場に参入している。一方、ムスリム市場は独自の宗教的価値観や文化を持っているため、欧米の価値観を基準にしたプロダクトやサービスでは受け入れられないケースも多いようだ。
その中でムスリム消費者の人気を勝ち取っているブランドも数多く登場している。いったいどのようなブランドに人気が集まっているのか。ムスリム市場を俯瞰しつつ、ムスリムブランド最新動向に迫ってみたい。
※1
『World’s Muslim population more widespread than you might think』
『Why Muslims are the world’s fastest-growing religious group』
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細谷 元(Livit)(ホソヤ ゲン)
生成AI関連のトピックを中心に執筆。最近の注目トピック/キーワード:エージェンティックAI、LangGraph、Deep Research、Anthropic、オープンソースモデル
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