全体平均の5倍!漫画広告の驚きのエンゲージメント率
――実際に結果が出ているケースはあるのでしょうか?
中川:たとえば、こちらは大東建託さんの「DKSELECT」PR案件で、実際に制作したコンテンツです。
自由な賃貸をテーマに漫画を、という依頼があったので
— おのでらさん@コミケ童話2巻出ます (@onoderasan001) 2018年3月15日
今一番住みたい賃貸を想像して描きました。
「なんて自由な賃貸なんだ」
大東建託のDKSELECT様ありがとうございました。
こういう物件を…どうか……ひとつ……
→https://t.co/gL1yFM5Jwy#DKSELECT #大東建託 #PR pic.twitter.com/KQzWBlo4yc
中川:DKSELECTは「住まい・暮らしの常識を変える」をコンセプトとした、大東建託さんの賃貸住宅総合ブランドです。
漫画家に「自由な賃貸をテーマに描いてください」という指示を出したところ、自分が実際に住みたい賃貸を描いて投稿してくれました。この投稿は、1万リツイート・1万6000いいねを獲得。また「住みたい!」「◯◯も近くに欲しい!」という好意的なコメントが多く寄せられました。
このようにSNS漫画家による漫画広告は、エンゲージメント率が非常に高いことが特徴です。現在、一般的はインフルエンサーマーケティングのエンゲージメント率は、平均で2~3%、10%いけば成功と言われています。そんななか、当社の漫画広告のエンゲージメント率は、平均で16%、良いものは30%を超えることもあります。
漫画はシェアされやすい
――一般的なインフルエンサーマーケティングの平均値を、かなり上回っていますね。
中川:ある案件で、読者モデルやアイドル、インフルエンサーといった方々と、当社のSNS漫画家をそれぞれ起用し、同時にプロモーションを行ったことがあります。その結果、SNS漫画家は、フォロワー数が劣る場合でも、特にリツイート数(=拡散)が圧倒的な結果となりました。

――なぜこのような違いが表れるのでしょうか?
中川:著名人のフォロワーは、その「人」が個人的に好きでフォローしているわけですから、投稿にいいねは押すかもしれません。でも、リツイートという行為は、人に勧めるということなので、動機となるのは「コンテンツ」であることがほとんどです。事実、漫画に対しては、投稿者についてよりも「わかりやすくて理解できた」や「この漫画を見て買った」等の漫画に対するコメントが多く寄せられます。
インフルエンサーを活用する企業は増えていますが、いざやってみると、「人」への反応が多く、商品に対する反応が思ったより少ないため、「この施策、本当に意味があるのだろうか?」と悩まれる方は少なくありません。そこで選択肢として、「漫画」はこれまでまったくなかったアプローチでもないし、でも新しい挑戦も含んでいるということで、選んでいただけることが増えてきました。