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イベントレポート

「これまでのファネルにはヒビが入っている」/HubSpotのCMOが語った国内マーケターの現在地

インバウンドを実現する成長プラットフォーム「HubSpot」

 続いてプレゼンテーションを行ったのは、同社日本法人でマーケティングディレクターを務める伊佐裕也氏。成長プラットフォームとしての「HubSpot」の魅力を語った。

ハブスポット株式会社 共同事業責任者兼シニア マーケティング ディレクター
伊佐裕也氏

 「これまで『HubSpot』と聞くと、『マーケティングツール』と認識される方が少なくありませんでした。しかし、プロダクトの大幅な強化によって、今では『成長プラットフォーム』へと進化しています」(伊佐氏) 

 1年前までの「HubSpot」は、マーケティング領域に強みを持った製品として市場で認知されていた。セールス領域で活用できるツールも同時に提供していたが、より高度な運用が行える「プロフェッショナル」「エンタープライズ」といったプランは用意されていなかった。

 そこで同社は、同プロダクトを「成長プラットフォーム」として大幅にリニューアル。セールス領域のツールが高水準で運用できるようになっただけでなく、新たにサービス領域での支援ツールを搭載。企業の成長に欠かせない「マーケティング」「セールス」「サービス」の3領域を網羅した恰好だ。伊佐氏は、「HubSpot」の新たな魅力として以下の3つのポイントを紹介した。

1. オールインワンのソリューション

 「Marketing Hub(マーケティング)」「Sales Hub(セールス)」「Service Hub(カスタマーサポート)」という3つのツールを搭載。各ツールが1つのプロダクトに統合されているため、企業は顧客情報を一元管理できる。これによって、たとえばセールス担当者は、「マーケティング担当者がどのような施策を行ったか」などの状況を把握した上で顧客にアプローチをすることが可能だ。

2. 誰でも使えるUI設計

 実際の管理画面に関しては、専門知識や特別なノウハウを必要としないUIを設計。また、また、日本語への翻訳には専門のチームを立て、これまでよりも格段に自然な日本語での使用が可能に。そのため、誰でも気軽に手をかけられ、案件ごとのフェーズ管理やデータのメンテナンスなども容易に行えるようになった。

3. 自由なプラン選択

 標準搭載されている無償CRMには最大100万件のコンタクトが登録可能だが、企業はこれに加えて、前述の「Marketing Hub」や「Sales Hub」といったツールを自由に追加して導入プランを選ぶことができる。これによって企業は、それぞれの成長の度合いに合わせたカスタマイズが行える。9月上旬にボストンで開催された同社の年次カンファレンスでは、動画の作成といった新機能も発表されるなど、機能の拡充が進んでいる。

活用の裾野が広がり、「神社」が導入したケースも

 「HubSpot」は現在、BtoB企業を中心に、中小や中堅、スタートアップ企業などで広く活用が進んでいる。伊佐氏はその中から、2つの事例を紹介した。

事例1:ブイキューブ

 ビジュアルコミュニケーションサービスを提供するブイキューブは、「Marketing Hub」「Sales Hub」「CMSツール」を導入。Webサイトも「CMSツール」を用いて構築をしたそうだ。導入以降、マーケティング施策を可視化することで、セールス部門とマーケティング部門間のコミュニケーション活性化を実現した。

事例2:scouty(スカウティ)

 また、AIを活用した人材サービス事業を展開するscoutyは「Marketing Hub」「Sales Hub」「Service Hub」をすべて導入。オールインワンのため、エンジニアのリソースを必要としないシームレスな運用体制を構築した。

 伊佐氏によれば、こうした活用事例は現在、IT・不動産・人材など比較的リードタイムが長く、単価の高い商材を扱う業界で広がっているという。最近では、参拝客増加を目的に神社でも導入がされたそうだ。

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目指すのは、企業にとっての「最初のCRM」

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この記事の著者

富安 純人(編集部)(トミヤス スミト)

MarkeZine編集部
上智大学ポルトガル語学科卒業後、新卒で翔泳社に入社。プライベートではサッカーブログを運営し、週末は寝る間も惜しんでサッカーを観る欧州サッカーオタク。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/11/07 08:00 https://markezine.jp/article/detail/29418

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