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ミレニアル世代の健康観

平均を大きく上回るミレニアル世代フィットネス消費

 こうしたユニークなブティック・フィットネスの登場で、健康を追求するための消費者の選択肢は大幅に増えている状況だ。

 そんな中、フィットネス消費にも大きな変化が生まれている。

 MyProtainが米国の18〜65歳を対象に実施した調査によると、フィットネスにかける月額平均は154ドル。内訳は、サプリ55ドル、スポーツウェア34ドル、ジム会員費34ドル、ダイエット・栄養アドバイス17ドル、パーソナルトレーニング14ドルとなっている。

 一方、ミレニアル世代のフィットネス消費はこの平均を大きく上回る可能性がある。ビジネスメディアMoneyishがニューヨーク在住の女性(26歳)にフィットネス消費についてインタビューしたところ、この女性はブティック・フィットネスに月500ドルを費やしていると語っているのだ。SoulCycleのスピンクラスに週2回、Gotham Gymのボクササイズに週2回通っているという。

 一方、別の男性はジムの会員費に243ドル費やし、週6回通っているという。ジムだけでなく、ときおりSoulCycleやBarry’s Bootcampに参加することもあるという。

 現時点では、ミレニアル世代のブティック・フィットネス支出に関するまとまった統計は見当たらないが、こうした事例やブティック・フィットネスが急速に拡大している事実、また他の世代に比べ健康意識が高いという調査結果などから、ミレニアル世代のフィットネス支出が平均を上回る可能性は大きいといえるだろう。

 また、子どもを持つミレニアル世代の増加にともない、子どもをブティック・フィットネスに通わせるケースも増えていると報じられている。もしこの傾向が継続するのであれば、ミレニアル世代のフィットネス支出はさらに増えていくことが見込まれる。

 ブティック・フィットネスとミレニアル世代が「一人で黙々とジムで汗を流す」というフィットネスのイメージを大きく変えていることがわかっていただけたのではないだろうか。

 このトレンドは米国だけでなく世界中に広がっており、今後もミレニアル世代が牽引するフィットネス変革は続いていくはずだ。

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この記事の著者

細谷 元(Livit)(ホソヤ ゲン)

生成AI関連のトピックを中心に執筆。最近の注目トピック/キーワード:エージェンティックAI、LangGraph、Deep Research、Anthropic、オープンソースモデル

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2018/10/25 14:30 https://markezine.jp/article/detail/29452

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