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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

定期誌『MarkeZine』メディアデータから掴むインサイト

クロスメディア活用で広告を届ける

クロスメディアでのプランニングと効果検証

 今まで個別のメディアを見てまいりましたが、生活者がテレビ・新聞雑誌などのマス媒体と、スマートフォン・パソコンなどのデバイスを通じたデジタルメディアと多様なメディアに囲まれている現代においては、メディアプランニングもクロスメディアで組み立てられることが多くなっています。単一メディアでは広告が届きにくくなっている時代とも言えるでしょう。

 単独のメディアでなくクロスメディアでの広告キャンペーンの場合、どの媒体がどの程度リーチ&フリークエンシーを獲得できているかを総合的に監査する必要があります。

 まずは、テレビCM接触者に対してどの程度Web広告でもアプローチできたかをクロスリーチと定義して計測し、テレビCMとWeb広告の両方で訴求できた数を可視化することで、到達度の高い層がどの程度存在するかを可視化することができます(図表4)。

図表4 テレビCM接触者とWeb広告接触者のクロスリーチ状況
図表4 テレビCM接触者とWeb広告接触者のクロスリーチ状況

 クロスリーチ者(テレビCM&Web広告接触)にアンケートをとったところ、単体メディア接触者より購入意向が上がった例も弊社の調査では過去にはあり、クロスでリーチさせることの価値が認められます(図表5)。

図表5 アンケート調査でのブランドリフト状況
図表5 アンケート調査でのブランドリフト状況

 また、デジタル単体でどの程度リーチを伸ばせたかを指標とすることは、Web広告の価値を可視化することにつながります。

 生活者のメディア行動が複雑化する中では、ターゲットにとってのメディアの特性を理解し、どう組み合わせれば広告を届けられるか研究を重ねる必要があります。デジタルシフトの波など変化が大きい現在、その変化と生活者に向き合い、どうすれば広告を届けられるかを考える必要があるのではないでしょうか。

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この記事の著者

中里 隆之(ナカザト タカユキ)

株式会社インテージ Life Log Data事業本部 クロスメディア情報部
インターネット広告代理店にて、広告運用コンサルタントとして従事。多くの企業のデジタルマーケティング施策の立案・遂行に尽力した後、2013年にインテージ入社。シングルソースパネル(i-SSP)の商品開発/品質管理を担う。主にテレビCM・デジタル広告の...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/02/27 15:39 https://markezine.jp/article/detail/29454

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