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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

マーケティングプラットフォーム大解剖

テクノロジーで顧客体験を創造する全マーケターへ アドビが描くデジタル エクスペリエンスのビジョン


競合ベンダーを踏まえた市場観

――マーケティングソリューションのベンダーとして、グーグルやセールスフォース・ドットコムなども台頭しています。こうした状況の中で、どのような手応えを感じていますか?

スティーブ:たしかに、この領域には多くのベンダーがいますし、それらに関するアナリストのレポートはとても興味深いです。ガートナーやフォレスター、IDCなどが様々なテクノロジーを評価していますが、そのいずれにおいても、アドビは明確なリーダーとして位置付けられています。そのカギは、良質な体験の提供を実現するための努力にあると思いますし、結果としてブランドがエンドユーザーに優れた体験を提供できるソリューションが評価されていると捉えています。

――では、その市場観を踏まえて、ここ数年間で注力してきた動きをお聞かせください。

スティーブ:第一には、ユーザーの理解です。私たちの場合、ブランドがその顧客や潜在顧客を含めたオーディエンスを理解することにつながります。

 次に、その上で適切なリーチはなにかを把握して働きかけることです。単純なレポーティングだけでなく、ビジネスを前進させるパワーとして、オーディエンスのデータ収集・分析を提供しているからこそ、前述のアナリストの評価を得ることができているのだと自負しています。

Marketoの買収をどう見るか

――具体的に、どのようにオーディエンスを惹きつけるのですか?

スティーブ:たとえば、Adobe Experience CloudのひとつであるDMPの「Adobe Audience Manager」では、ターゲットのオーディエンス情報を用いて、これまで把握できていなかった新規の潜在ユーザーを発見できます。さらに「Adobe Advertising Cloud」では、多種多様なチャネルで彼らにリーチすることが可能です。また、そのリーチが本当に効果的だったのかをテストするエンジンもあるので、これらを融合してビジネスの拡大と体験の充実を図ることができます。

――アドビのソリューションの拡充として、Marketoの買収は注目を集めました。我々は、この買収にどのような期待をすればいいでしょうか。

スティーブ:Marketoは、BtoBtoCの支援を中心としてきた当社がこれまで尽力し、開発してきた様々な製品群を補完する存在です。また、既存ソリューションとの連携・統合によっても、大きな相乗効果をもたらすと期待しています。

 正直に申し上げて、Marketoを当社のポートフォリオに含めるのに、巨額な投資をしました。これは、Marketoが真に最高のBtoBマーケティング支援テクノロジーだと認識しているからです。特に日本では、BtoB企業の厚い支持と信頼を得ていますから、すばらしいビジネスになると確信しています。

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クリエイティブとデータは両輪である

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この記事の著者

高島 知子(タカシマ トモコ)

 フリー編集者・ライター。主にビジネス系で活動(仕事をWEBにまとめています、詳細はこちらから)。関心領域は企業のコミュニケーション活動、個人の働き方など。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

MarkeZine編集部(マーケジンヘンシュウブ)

デジタルを中心とした広告/マーケティングの最新動向を発信する専門メディアの編集部です。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/03/12 12:59 https://markezine.jp/article/detail/29802

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