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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2026 Spring

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異なる文化を持つ企業は協業できるのか?アクセンチュア インタラクティブとIMJ、融合までの道のり

新生アクセンチュア インタラクティブが提供する価値

――先ほどお話しいただいたビジョンでは、広告やマーケティングにこだわらない独自のポジションを築くとありましたが、具体的にはどのようなサービスを提供されているのでしょうか。

黒川:私たちは、企業が抱える普遍的な問題を解決したいと考えています。企業が継続して発展するために取り組まなければいけないのは「新しい事業の創造」「中核事業の強化」「業務のスケール・効率化」の3つです。この3つのテーマに対して、私たちは顧客体験を起点とした最適なソリューションを提供しています。

「新しい事業の創造」「中核事業の強化」「事業のスケール・効率化」という3つのテーマを、総合的に支援していく

黒川:まず「新しい事業の創造」について。今後企業は、ブランドを体現し、顧客体験を提供できる新製品を継続的に作り続けなければいけません。新製品開発をサポートするため、お客様に弊社の専門家を送り込んでチームを作り、一歩先の戦略を考え続けながら商品・サービス創造を継続的に行います。

 先程、人材不足の問題をお話ししましたが、そこを解決するためにアクセンチュア インタラクティブやIMJの専門家を活用します。ベンダーと発注者という関係ではなく、パートナーとして一緒に優れた顧客体験を提供する商品・サービスを創造します。

 当社では、様々なお客様が、効果的に弊社の人材を活用できるようにするために「スタジオモデル」を採用しています。お客様に一定期間、社内にあるスタジオに常駐していただき、同じ場でチーム一体となって共創するというものです。これにより、スタジオにいるクリエイターやエンジニアなど様々な専門家と自由に連携できるほか、サービス・マーケティングに必要なクリエイティブをスピーディに生み出すためのスタジオや機材も自由に使えます。

 次に「中核事業の強化」について。ここでは我々がフォーカスするマーケティング業務のことを言いますが、チャネルや部門ごとに断絶され、非効率になっているマーケティング活動をすべて統合し、直接売上に貢献できるような仕組みを提供します。マーケティング活動から決済まで、すべてのタッチポイントを一貫した体験として考え、回していくための業務とシステム、人材を提供します。なので、このソリューションは”マーケティングエージェンシー”として、マーケティングそのものをまるごとサービス提供するイメージですね。

 最後に「事業のスケール・効率化」について。いろんなチャネルでブランドを維持しながら、最適な人に最適なタイミングで最適なコンテンツを提供し、顧客流入・獲得数を増やさなければいけないのは周知の事実だと思います。

 各企業、人海戦術でコンテンツ作成・配信をやっているのがほとんどですが、私たちはロボティクスやAIを活用し、高アジリティ・低コストでの運用を実現できます。売上を増加させて、コストを削減すれば、自ずと利益が出るので新規投資に回せます。これにより、企業の継続的な成長を支援していきます。

 究極的には企業の成長そのものを面で支援すべく、この3つのオファリングをご用意しております。私たちはこれらに必要な人、仕組み、ノウハウを揃えており、お客様と協働することで、その成長を継続的にご支援できると確信しております。

――IMJと融合したことで、クリエイティビティや実行力を強化したアクセンチュア インタラクティブは、広告代理店やコンサルティングなどの従来の枠に収まらない、顧客の本質的な課題を解決する組織として生まれ変わったんですね。このような強力な組織が形成されたのは、アクセンチュア側がIMJを尊重し、文化を破壊しないようフレキシブルに歩み寄った結果でしょう。両社の組織融合の道のりは、再編が進む業界へ向けて、大きな気づきを与えてくれると思います。

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この記事の著者

水落 絵理香(ミズオチ エリカ)

フリーライター。CMSの新規営業、マーケティング系メディアのライター・編集を経て独立。関心領域はWebマーケティング、サイバーセキュリティ、AI・VR・ARなどの最新テクノロジー。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

安成 蓉子(編集部)(ヤスナリ ヨウコ)

MarkeZine編集部 編集長
1985年山口県生まれ。慶應義塾大学文学部卒業。専門商社で営業を経験し、2012年株式会社翔泳社に入社。マーケティング専門メディア『MarkeZine』の編集・企画・運営に携わる。2016年、雑誌『MarkeZine』を創刊し、サブスクリプション事業を開始。編集業務と並行して、デジタル時代に適した出版社・ウェブメディアの新ビジネスモデル構築に取り組んでいる。2019年4月、編集長就任。プライベートでは2児の母。

★編集...

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MarkeZine(マーケジン)
2019/01/18 08:00 https://markezine.jp/article/detail/30034

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