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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

先進的企業が取り組む位置情報マーケティング

機械学習×膨大な位置情報で来店回数が40%増加 トライアルのデジタル販促事例

商圏軸以外のターゲティングを可能に

MZ:位置情報によるターゲティング広告というと、先ほど平さんからもあった商圏でセグメントした広告配信をイメージしてしまいます。AIR TRACKは他の位置情報を活用した広告とどう違うのでしょうか。

藤田:様々なアプリから位置情報などを収集および分析して、そのデータをもとに広告配信が行える点ですね。たとえば、一般的な商圏軸のターゲティングのみだと「近い店よりお気に入りのお店に行く」といったユーザー固有の行動を追うことが難しいものです。

AIR TRACKの画像

 一方AIR TRACKでは、膨大なユーザーデータを機械学習で分析し、ユーザー行動をパターン化していきます。そしてパターン化したデータをもとに、来店や購買の見込みが高いユーザーへの拡張配信を行います。

来店回数が40%上昇

MZ:では、今回両社で行った施策の概要を教えてください。

藤田:まず、トライアル様に対象店舗を選択いただきました。そして、行動データをもとに、各店舗の来店傾向が高そうなユーザーに対してディスプレイ広告やアプリ内広告を配信しています。

平:クリエイティブは、弊社の強みである価格の優位性を押し出すべく、飲料のセール情報を訴求する内容にしました。また広告を配信する際、お客様にとって煩わしくない広告であることを意識しました。テクノロジー任せにせず、クリエイティブにも細心の注意を払うことが重要だと思っています。

MZ:施策の成果はいかがでしたか。

平:KPIとしていた来店者数が、広告非接触ユーザーよりも広告接触ユーザーのほうが平均7%高い数値となりました。来店回数に関しても40%ほど上昇しましたので、良い結果が出たと評価しています。

MZ:機械学習を活用した配信ということは、実施期間が長いほどデータが集まり、配信精度が上がるのでしょうか?

藤田:そうですね。店舗ごとに配信ロジックが異なるので、期間に応じて配信の最適化は進みます。店舗との距離を起点にフリークエンシーなどを適宜コントロールしています。商圏や年齢などによるセグメントだけで広告配信を行うのではなく、機械学習による自動最適に任せていくというのが効率的だと考えています。

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キャンペーンの成功要因は?

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マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/03/04 09:00 https://markezine.jp/article/detail/30418

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