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第99号(2024年3月号)
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先進的企業が取り組む位置情報マーケティング

機械学習×膨大な位置情報で来店回数が40%増加 トライアルのデジタル販促事例

 全国230店舗を展開する小売企業のトライアルは、販促のデジタルシフトを進める中、サイバーエージェントのデジタル集客プラットフォーム「AIR TRACK」を採用した。商圏だけでなく、AIによる行動分析に基づいた広告配信のできる特徴を持つ同ソリューションの活用で「ライフスタイルの変化に合わせた、販促の最適化を探りたい」と話す同社の平泰浩氏と、サイバーエージェントの藤田和司氏に、施策を振り返っていただいた。

折り込み中心の販促に課題

MarkeZine編集部(以下、MZ):まず、今回AIR TRACKを活用した販促施策に取り組んだ背景について、お聞かせください。

平:トライアルは、福岡に本社を置く小売企業です。生鮮食品から生活消費材まで扱うスーパーセンターを主軸に、全国230店舗を展開しています。また、早くからリテールのIT化に着目し、マーケティングや物流を効率化することで、お客様へコストパフォーマンスの高い購買体験を提供しています。

平氏画像
株式会社トライアルカンパニー
マーケティング担当 平 泰浩氏

 一方、販促に関しては折り込みチラシが中心となっていましたが、スマートフォンの台頭やお客様のライフスタイルの変化によって、従来の方法だけでは得られる効果が低いのではと課題視していました。

MZ:折り込みチラシの効果が下がっているということでしょうか。

平:いえ、折り込みチラシだけが原因ではありません。メディア接触態度の変化が大きくなっている今、お客様には様々な方法で情報を届ける必要があります。そのため、デジタルマーケティングにも取り組んでいたものの、大きな成果は出せていませんでした。

MZ:具体的には、どのような施策を行っていたのでしょうか。

平:位置情報を用いてディスプレイ広告を配信していました。たとえば、店舗から半径3~5キロにいるお客様をターゲットにするといった商圏によるセグメントを行い、同一の広告を配信していたのです。もちろん効果はあったものの、我々のターゲットである44歳以下の来店頻度に対する大きな改善が見られませんでした。そのような状況の中、ターゲットにアプローチする方法はないかと考えていたところにAIR TRACKをご紹介いただきました。

販促の最適解を共同で探す

MZ:位置情報を活用した広告なども活用している中で、AIR TRACKを選んだ理由はなんですか。

平:デジタル販促の最適解を探す上で、様々なソリューションを試す必要があると思っていたからです。中でもサイバーエージェントさんは小売業に向けたソリューションの開発・提案に力を入れている印象があったので、一度ご相談させていただきました。

MZ:サイバーエージェントの藤田さんにもお話をうかがいます。平さんがお話ししていたように、小売業への支援は強化しているのでしょうか。

藤田:はい、私の所属するブランドと小売イノベーション部門という組織では、アドテクノロジーやそれに関連するIoTデバイスなどの開発・提供を進めています。そして、ブランドやメーカー様・小売業様へ新しい販促のあり方を支援するべく日々活動しています。

藤田氏画像

株式会社サイバーエージェント アドテク本部
ブランドと小売イノベーション部門 副統括
藤田 和司氏

 トライアル様のように、折り込みチラシやポスティングといったこれまでのセールスプロモーションに課題を感じている企業は多いです。今回、特に集客数と来店頻度の向上が必要とのことだったので、今回デジタル集客プラットフォームである「AIR TRACK」をご提案しました。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、20...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/03/04 09:00 https://markezine.jp/article/detail/30418

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