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データで再構築するテレビマーケティング

CMのクリエイティブをデータで科学する/アテンションを集めやすいCMのポイントは?


仮説検証のマインドを持ち、データに振り回されない

 クリエイティブについて効果検証を実現し、さらに的確なクリエイティブを作っていくためには何が必要か。もちろん第一歩として、クリエイティブにおいて経験や感覚にのみ頼るのではなく、データに目を向けることがスタートとなります。ただ、それは十分条件ではありません。

 データが豊富になってきたということは、それだけデータの読み取り方が増え、データに振り回されて本来データが持つ意味合いを見逃してしまっているケースも残念ながら多く存在します。そして、データが細かくなればなるほどそのような傾向にあります。15秒のクリエイティブの中にも多くの要素が詰め込まれており、データの上下一つとっても、様々な要素が絡み合い、これまた多数の可能性を示唆していくので、何の準備もなく立ち向かうだけでは、とても効果的な活用は見込めません。

 我々がご一緒している中でも、最も成功している方は、早い段階からデータを使うのはもちろん、データを使うにあたって、確認すべき仮説を事前に立て、その検証としてデータを活用している方です。そういった方は往々にして、検証すべきポイントを、たとえば「音の使い方」、「キャラクターの活用法」などと絞っており、その仮説が検証できたらA、検証できなければBと、その先のアクションについてのイメージを作ってから、データと向き合っています。

 経験と感性のみのときで十分に検証できなかった要素を、リアルな視聴実態データによって明らかにし、次へのアクションを取り、またその結果を検証する。そのときにデータは最も効力を発揮します。より的確なクリエイティブへの道は、根本的な仮説検証マインド抜きには語れないにしろ、データは何より強力な武器として機能することは間違いないでしょう。

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この記事の著者

郡谷 康士(グンヤ ヤスシ)

TVISION INSIGHTS株式会社 共同創業者/代表取締役社長
東京大学法学部卒。マッキンゼー・アンド・カンパニーにて、事業戦略・マーケティング戦略案件を数多く担当。リクルート中国の戦略担当を経て、上海にてデジタル広告代理店游仁堂(Yoren)創業。2015年よりTVISION INSIGHTSを創業し、代表取締役社長...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/03/26 21:48 https://markezine.jp/article/detail/30645

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