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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

私のキャリア

店舗営業もマーケティングもお客様目線が原点 人の優しさを感じる職場で得意を伸ばしたい

お客様目線の販促ツール制作

――現在の業務について教えてください。

 広告関連を担当するコミュニケーション企画推進室は、販促課とPR課に分かれ、私は販促課で主に紙媒体を扱っています。店内用の販促ツールの企画・構成などの制作進行を担当し、デザイン会社から上がってきた成果物の確認を行っています。また、Webサイトに掲載するキャンペーンやフェアの情報作成と更新作業、オーダーするタッチパネル内の静止画像についても管理しています。

――スシローは、アプリやCRM施策とデジタル化が進んでいます。紙の販促ツールの役割とは?

 スシローには、様々なフェアやオススメしたい商品があります。それらを店内でお客様の目に留めるには、ポスターやお席にあるポップ、メニューブックなどが最適です。店内の販促ツールは、ポスターをキービジュアルに、ポップやサンプル札などもトンマナを合わせています。統一感を持たせることで、お客様の来店時に一目でおいしさを伝え、「食べてみよう」と思っていただけるようにと工夫しています。どのツールに対しても、企業理念である「うまいすしを、腹一杯。うまいすしで、心も一杯。」が反映されているかを念頭に置き、お客様目線を心がけた制作をしています。この理念は会社全体が意識しており、営業部では、お寿司の見た目、味、提供のタイミングなど、お客様においしいお寿司を食べていただくことを第一に考えて仕事をしています。販促ツールは、お客様への訴求と同時に、営業部の思いを後押しするような存在でもありたいと考えています。

 また、新商品やフェアの内容がわかる情報誌『SUSHIRO PRESS』は、仕入担当のこだわりや季節の商品に関するミニコラム、魚を中心としたおもしろい情報をまとめた「新米広告担当Iの意外と知らない?(はてな)調査!」のコーナーなど、読んで理解を深めていただく内容を凝らしています。イラストレーターのニシワキタダシさんのイラストも好評です。コラムの内容は、発信したい思いの深さとお客様が読んだときのわかりやすさのバランスを考えながら、書き方・表現を工夫するようにしています。『SUSHIRO PRESS』をはじめとして、店内の販促ツールは「商品を手に取り、食べていただくこと」が目的です。その効果の確認は難しいですが、テレビCMや他のプロモーションとの総合的な結果を見て、販促の見せ方を振り返り、改善へつなげています。

――今の業務の魅力は、どのようなところでしょう。

 仕事をする環境に恵まれていることです。話しやすく親しみやすさがあり、聞いたこと以上に熱い思いを持って答えてくれる方たちに囲まれています。また、販促ツールを担当する上で、魚の知識が豊富な商品部やデザイナーの方々、様々な分野のプロフェッショナルと仕事をすることは、とても刺激的です。質問すると、自分が知りたかったこと以上の発見があり、その発見から新たな質問が生まれ、また教えていただくという、知識が増えるサイクルに身を置けていることはありがたいですね。

 全体的に社内の風通しがよく、部署の垣根や年令・役職の違いによる隔たりもありません。それぞれの担当や得意なことをみんなが理解していて、困っていても「この件だったら、あの人が詳しいよ」とフォローが入るんです。飲食業で働くことは厳しいイメージもありますが、スシローは女性も活躍していて、産休育休を経て復職される方も多く、雰囲気が良い職場です。

積極的に他部署と関わり仕事の領域を広げたい

――仕事をする上で、意識していることとは?

 企業理念を意識し、お客様の目線を忘れないことです。「おいしさをどう表現すればよいか」と迷うときや、「次はどうしたらいいか」と考えるとき、思い浮かべるのはやはりお客様の顔です。営業部時代に見かけた、お客様が楽しそうにお食事をされる様子や、メニューブックに見入っていた姿を思い出すと、「おいしいお寿司を食べていただくためにはどうしたらいいのか」というお客様目線に立ち戻ることができます。これは、店舗にいたからこそだと思います。お客様と触れあう時間が多く、その声を直接聞いてきた体験、販促ツールの使用感やオペレーションの経験は、今の仕事に活かせていると思います。また、新しいインプットも心がけています。プライベートでは、いろんなお店へ行って販促ツールの調査をすることもあります。コピーや商品を見て、自分だったらどうするだろうかとシミュレーションするんです。美術館巡りや映画・演劇鑑賞、デザイン関係の本も、アイデアの参考にしています。

――今後のキャリアプランについてはどう考えていますか。

 見やすい販促ツールの制作はもちろんのこと、『SUSHIRO PRESS』をより良いものにしていきます。商品の魅力やその伝え方、季節のコラムなど、自分なりに新しいテーマを見つけて、形にとらわれない情報発信をしたいと考えています。メインの読者ターゲットは主婦層ですが、若い世代が読みたくなるような内容にも取り組みたいですね。また、現在は店舗配布のみのため、Webサイトへの掲載を実現させたいです。デジタルの情報発信であれば、どのように認知をさせるかの設計ができ、難しかった販促ツールとしての効果を追うこともできるようになります。お客様の反応を見て、内容の改善や編集に反映することもできると思います。まだまだ勉強中ですが、試食や撮影の場など、販促課として関わっていける領域がたくさんあります。積極的に商品開発の場へ入っていき、知識を深め、仕事の幅を広げていきたいです。

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この記事の著者

マチコマキ(マチコマキ)

広告営業&WEBディレクター出身のビジネスライター。専門は、BtoBプロダクトの導入事例や、広告、デジタルマーケティング。オウンドメディア編集長業務、コンテンツマーケティング支援やUXライティングなど、文章にまつわる仕事に幅広く関わる。ポートフォリオはこちらをご参考ください。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

市川 明徳(編集部)(イチカワ アキノリ)

MarkeZine編集部 副編集長
大学卒業後、編集プロダクションに入社。漫画を活用した広告・書籍のクリエイティブ統括、シナリオライティングにあたり、漫画技術書のベスト&ロングセラーを多数手がける。2015年、翔泳社に入社。MarkeZine編集部に所属。漫画記事や独自取材記事など幅広いアウトプットを行っている。
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※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/04/25 14:15 https://markezine.jp/article/detail/30887

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