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Domopalooza 2019

データは「行動の変化」を促さなければ意味がない Domoが提唱するデータストーリーテリングとは

データサイエンティスト任せではいられない 疑う心と好奇心が大切

 セミナー終了後、ダイクス氏はMarkeZineの単独インタビューに応じ、デジタルマーケターがデータと向き合うポイントについて、次のようにコメントした。

Domo データストラテジー担当ディレクター ブレンド ダイクス氏
Domo データストラテジー担当ディレクター ブレンド ダイクス氏

――ダイクスさんはデジタルマーケターとしても活躍されてきたとうかがっています。デジタルマーケターはデータとどのように向き合うべきだと考えていますか。

ダイクス:マーケターやビジネスパーソンは時として「データサイエンスは技術部門の人たちが担うもの」と考えてしまいがちですが、データの重要性はますます増しており、マーケターが扱わなければならないデータ量も増えています。

 いまや、データを活かした効果的なコミュニケーションを行う責任は、職種や立場に関係なく、すべての人に生じているといえます。マーケターはより多くのデータに対応すべく、データリテラシーとともにコミュニケーションの方法を学ぶべきではないでしょうか。

――具体的に、デジタルマーケターはデータに関するどのようなスキルを学ぶ必要があるのでしょうか。

ダイクス:ベーシックなデータリテラシーとして、次の4つを身につけるべきだと考えています。

 一つはデータに関する知識です。マーケターはまず、KPIに関すること、そして自分の産業領域で頻繁に使われる指標について理解することが大切です。

 次に、データをかみ砕く力です。これはデータを見た時に、それが意味しているところを素早く把握し、データがどのように作られたのかわかることを意味します。

 データを解釈するスキルも重要です。データからどんなパターンや状況を読み取り、それをどのように変換するかということは、トレーニングによって鍛えられます。

 そして最後に、データを疑う心と好奇心を挙げたいと思います。ソースの信頼性やデータの質を確かめること、バイアスがないかどうか、コンテクストを誤っていないかどうかを疑うことが必要です。

 チャートや図など、すでに成型されたデータばかりを見ていると、「データからより多くの情報が得られるのではないか」という柔軟な発想が欠けてしまう可能性があります。データに対する好奇心を育てることも大切です。

 これらのスキルを駆使して発見したインサイトを、講演でお話したデータストーリーテリングの方法を駆使して人々の感情にも訴えることで、効果的なコミュニケーションが可能になるでしょう。

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この記事の著者

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/05/23 07:00 https://markezine.jp/article/detail/30955

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