「統一性」と「透明性」が大前提
以上、各プロセスにおける留意点を述べてきましたが、リクルートメント・マーケティングのような長期的なプロセスでのコミュニケーションを考える際に、前提として必要な視点があります。それは、情報発信に統一性と透明性を持たせること。潜在候補者への認知獲得から入社後のエンゲージメント向上に至るまでの全体コミュニケーションを設計する際に、想起させたい企業イメージを定義しなければ、個々のメッセージングにばらつきが生じ、採用ターゲットのミスリードを引き起こす要因となります。しかし理想を追求しすぎることで、企業の実態に即していない情報を発信し、入社前後でのギャップが生まれてしまうようでは、エンプロイーサクセスの観点からみても不健全です。
リクルートメント・マーケティングを実施する際は、「情報の統一性と透明性」と「自社の実態に即する」という2点に留意した上で、各プロセスの戦略を練ると採用活動の効果を最大化できるでしょう。