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マス媒体由来のデジタル広告がもたらす価値とは

TVerの広告が持つ、テレビ由来だからこその価値とは


TVerとテレビCMの異なる点とは?

MZ:今TVerにはどういった広告主が出稿しているのでしょうか。

城間:様々ですが、消費財メーカーの広告主さんが多いですね。また、TVerだけ出稿しているというクライアントは少なく、テレビCMを出稿している企業が、プラスアルファのリーチを取るために出すというケースが多いです。テレビを見ている以外の層をどれだけTVerで取れるかを気にする企業もいます。

MZ:テレビCMとTVerの広告の間で異なる点はありますか。

城間:地上波だと15秒、30秒単位の広告枠ですが、TVerではその枠がもう少し自由に使えます。たとえばネット広告で使っている30秒を超える動画や6秒動画の広告も出稿できます。

MZ:考査はテレビCMの基準で行っているのでしょうか。

城間:基本はテレビCMの基準で考査を行っています。ただ、クリックできるものなど、テレビCMの枠組みで判断できない部分については独自の基準を設けています。

MZ:ネット広告では、昨今アドベリフィケーションへの関心が高まっていますが、TVerではどのように考えていますか。

城間:TVerで流れる広告でブランドが毀損しないように設計していますし、テレビの基準で考査も行っているので、広告出稿媒体としての価値は十分に担保されていると思います。テレビCMが出ていると箔が付くように思われる方もいると思いますが、TVerもそれに近いところを背負っていけるのではと考えています。

コンテンツロイヤリティの高さが広告価値を押し上げる

MZ:TVerに広告を出すメリット、特徴はどこにあると思いますか。

城間:広告会社の方には、ブランドリフトの数値がかなり高いと評価いただいています。そこにはおそらく、TVerの広告がきちんと見られているという点が大きいと考えています。

 多くの動画広告は5秒でスキップできるようなものも多いですが、TVerの広告はスキップできません。主な配信フォーマットに、番組の前に流す「プリロールCM」、途中で流す「ミッドロールCM」、終了後に流す「ポストロールCM」があります。TVerのローンチ当初は、プリロールCMの再生完了率は6~7割くらいで、3割は残念ながら広告のタイミングで離脱していました。

 ただ最近では、一つの番組を最初から最後まで見る率が8割近くになっています。コンテンツによってはプリロールCMの再生完了率が9割を超えます。1時間ドラマの場合はCMを除くと正味50分くらいありますが、それを最初から最後まで見ている人が8割もいるというのは、かなりコンテンツロイヤリティが高くないと難しいはず。そうしたコンテンツロイヤリティの高さが結果的に広告の価値を押し上げることになるのではないでしょうか。

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TVerで広告がしっかりと見られる理由

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この記事の著者

平田 順子(ヒラタ ジュンコ)

フリーランスのライター・編集者。大学生時代より雑誌連載をスタートし、音楽誌やカルチャー誌などで執筆。2000年に書籍『ナゴムの話』(太田出版刊)を上梓。音楽誌『FLOOR net』編集部勤務ののちWeb制作を学び、2005年よりWebデザイン・マーケティング誌『Web Designing』の編集を行う。2008年よ...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/08/05 14:37 https://markezine.jp/article/detail/31622

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