米国やグローバルにおける広告・マーケティング業界の最新情報をまとめたデジタルインテリジェンス発行の『DI. MAD MAN Report』。そのカットアップ版をお届けする本連載。今回は巨大コンサル企業によるM&Aの動きに着目し、その変化について解説する。
※本記事は、2019年9月25日刊行の定期誌『MarkeZine』45号に掲載したものです。
小規模化・ローカル化・専門特化 巨大コンサルティング企業のM&A傾向
Deloitte・PwC・Accenture・IBM等の「巨大コンサルティング会社」による、エージェンシー業界への進出は、既に淘汰や成長逓減が始まっている。4大コンサル企業はWPPの10倍以上の企業価値を持つ超巨大な企業体である。もはや単体でのオーガニック成長でクリエイティブなアカウントを取るサイズではなく、これまではM&Aによる扱い高の獲得で成長をしていた。
ところが巨大コンサル企業によるM&Aの動きに変化が見えてきた。図表1は、2018年のマーケティング業界におけるM&A数の集計だ。統計的な有意差にまでは結論づけられないが、Deloitte、PwC、IBMの名前は見当たらない。
それに対してAccentureとDentsuの買収の「数」が多いことが読み取れる。2018年の「AdobeによるMarketo(約5,000億円)」、「IPGによるAcxiom(約2,500億円)」そして2019年の「PublicisによるEpsilon(約5,000億円)」などの大型買収に話題は行きがちだが、むしろ50〜100億円レベルを数多く集める裾野にシフトしているようだ。ローカル特化や専門特化の企業を買収して増やしている状況が現れている。
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榮枝 洋文(サカエダ ヒロフミ)
株式会社ベストインクラスプロデューサーズ(BICP)/ニューヨークオフィス代表
英WPPグループ傘下にて日本の広告会社の中国・香港、そして米国法人CFO兼副社長の後、株式会社デジタルインテリジェンス取締役を経て現職。海外経営マネジメントをベースにしたコンサルテーションを行う。日本広告業協会(JAAA)会報誌コラムニスト。著書に『広告ビジネス次の10年』(翔泳社)。ニューヨーク最新動向を解説する『MAD MAN Report』を発刊。米国コロンビア大学経営大学院(MBA)修了。※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です
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