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今日からはじめるアフィリエイトマーケティング実践講座

第7回 提携申請の承認作業(後編)


「休眠アフィリエイト」を防ぐには

 提携申請を承認し、数多くのサイトと提携していても、そのすべてが実際に「稼動」しているとは限りません。ECサイトにもよりますが、6~8割もの提携済アフィリエイトが、まったくリンクをしていないまま長期間が経過している「休眠アフィリエイト」であるケースも多いようです。

 休眠アフィリエイトには、「提携申請をしただけで、一度もリンクしていないサイト」と「一度はリンクしていたが、なかなか成果があがらないなどの理由から途中でリンクをはずしたサイト」の2種類があります。いったん「成果があがらない」という烙印を押されてしまった場合は、よりを戻すのがなかなか難しいのですが、前者については、「提携申請時の迅速な承認」で多少改善されるものです。

 あるECサイトが自動承認に切替えたところ、それによって新たに提携したアフィリエイトサイトのアクティブ率は格段に向上したそうです。リンクを張りたいと思ったそのときに、すぐリンクできるようにしてあげる。たったこれだけのことで、アクティブ率を上げ、アフィリエイト経由の売り上げを伸ばすことができたのです。

 さまざまな事情で自動承認は難しいという場合にも、承認までにかかる時間を短縮することによって、アクティブ率は向上します。一度提携を行えば、数ヶ月から数年の間、自社のパートナーになるということを考えても、第一印象を悪くする「待たせすぎ」は極力避けたいものです。

提携承認はどのくらいの頻度で行うべき?

 提携承認は、アフィリエイトプログラムを開始した直後が肝心です。開始直後はASP(アフィリエイト・サービス・プロバイダ)も「新着ECサイト」として大々的な告知を行ってくれるので、大量のアフィリエイトサイトから一気に申請が届きます。初期に申請してくるサイトは、「ASPのお知らせをしっかりチェックし、興味あるECサイトがあれば即申請」する、動きの早い熱心なアフィリエイトサイトだと考えられます。

 スタート時の申請ラッシュが落ち着く2週間ほどは、毎日、可能であれば朝と夕方の2回、管理画面をチェックし、こまめに承認を行うべきでしょう。ためてしまうと憂鬱な作業になりますが(100件以上になると管理画面を開くことすら気が重くなるもの)、数十件ずつなら仕事の間の気分転換にもなります。

 その後も、できれば毎日の承認が好ましいのですが、なかなか時間を確保できないという場合には、週に2~3回を目安に行うのがよいでしょう。申請者側は、土日を越えてしまう(承認が翌週に持ち越される)と「すごく待たされている」という気分になるので、できれば金曜日の夕方に一度承認作業を行い、滞納分をクリアしてから、すっきりした気分で週末を迎えるのが望ましいと思います。

 「うちはあまり申請の数が多くないので半月に1回でも十分」

 というのは間違いです。返事を待っている申請者側には、申請の数が多いかどうかはわかりません。また、承認されるまでに半月も待たされたら、ECサイトのやる気のなさを感じてしまいます。場合によっては、リンクを張りたいと思ったニーズそのものが消えてしまう可能性もあります。全体の申請数に関係なく、こまめに提携承認作業を行うべきです。

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自動承認の是非

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この記事の著者

和田 亜希子(ワダ アキコ)

1994年早稲田大学政治経済学部卒。住友銀行、ライコスジャパン(検索エンジン)、カレン(メールマーケ支援)を経て2001年独立。アフィリエイトASP「LinkShare」からの受託で、個人アフィリエイト支援業務やアフィリエイトコンテストの開催に携わり、またECサイトのアフィリエイト導入やアフィリエイト・リレーションシップ・マネジメント(ARM)にも従事している。1999年に立ち上げた日本で最初のアフィリエイト専門情報サイト「アフィリエイトINDEX」をはじめ、「東京ホットスポット情報館」「東京...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2006/12/12 12:47 https://markezine.jp/article/detail/321

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