※本記事は、2019年11月25日刊行の定期誌『MarkeZine』47号に掲載したものです。
熱意と勢いでベンチャーに転職
freee株式会社 プロダクト戦略&パートナー事業本部 パートナー事業部 川﨑緑(Midori Kawasaki)氏
関西学院大学卒業後、三菱UFJモルガン・スタンレー証券に入社。法人・富裕層個人向けのリテール営業などに従事し、2016年にfreeeへ。中部エリアのセールスを担当し、ユーザーコミュニティを立ち上げると、新規契約数が全国1位に。2018年にマーケティングチームへ異動し、現職。2名体制で、freee“マジカチ”meetup! コミュニティの運営に関わる。
――まずは、これまでのキャリアについてお聞かせください。
大学まで関西に暮らしていましたが、東京で働きたいという思いから、上京を前提とした就職活動をしていました。三菱UFJモルガン・スタンレー証券から内定をいただき、東京エリアの総合職として入社しています。配属されたリテール営業では、富裕層の個人投資家や法人を対象に、毎日のように飛び込み営業をしていました。同社には4年ほど勤め、営業の他に、個人のお客様から資産をお預かりし、株や投資信託で運用するなど、幅広い金融の仕事を経験しています。仕事柄、経済や企業の動向を追っていたところ、2016年の秋頃からfreeeの名前を見かけるようになりました。直感で「伸びそうな会社だ」という印象を持っていましたね。
そんなとき、登録していた転職サイト宛に野澤(現freee人事採用本部長の野澤俊通氏)から、スカウトメールが来ていることに気づいたんです。未読のまま3通も届いており、思わず開封したところ、freeeに対する野澤自身の熱い思いが綴られていました。当時の私は、仕事に満足していましたし、大手企業ですから安心感もありました。でも、野澤からのメールを見て、「ここまで今の仕事や会社のことを熱くは語れないな」と思ったのです。「こんなにも会社のことを好きな人がいるのか」と好奇心がそそられ、話だけは聞いてみようと連絡を取ったんです。すると、会う人みんなが、野澤と同じようにfreeeが大好きな人たちばかり。話す内容も、会社説明といった一般的な面接トークではなく、freeeの将来のビジョンや、どのくらい仕事が楽しいかなど、とにかく感情がこもっていました。みんなが同じ方向を向いている会社は伸びますし、良い雰囲気だなと感じているうちに、いつの間にか採用面接が進み、気づいたら入社していました(笑)。まわりの熱意に動かされ、私もその勢いに乗った感覚です。