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シェア拡散されるブランドストーリー

2019年、シェア拡散された国内施策をランキング化/ ラグビーワールドカップから学ぶ今後のトレンド

 最近シェア拡散されているコンテンツを取り上げ、その理由を分析し解説する本連載。今回は2019年の国内広告・プロモーションの「SNSシェア拡散ランキング」を発表。加えて特にエンゲージメントした施策から2020年に向けたヒントを探ります。

2019年、シェア拡散された施策をランキングに

 こんにちは。スパイスボックスで事業統括責任者を務めている森竹アルです。その時々の時流に合わせ、各コンテンツがシェアされる理由を分析してきた本連載。過去の記事では、企業プロモーション事例の他、映画や音楽、政治など幅広い分野のコンテンツがソーシャルメディア上でどのようにシェア拡散され、生活者からどのように反応されているのかを解説してきました(前回記事はこちら)。

 今回は2018年も実施した、2019年の国内広告・PR施策の「SNSシェア拡散ランキング」をお届けします。これは、エンゲージメント数(※)を指標として、2019年に注目を集めた国内広告・PR施策をランキング化したものです。

 ランキングに入った2019年の特徴的な施策の解説の他、2020年のトレンド予想を行います。

※エンゲージメント数とは

 いいね!やシェア、コメント、リツイート(以下、RT)などFacebookとTwitterでの総アクション数に加え、対象コンテンツについて取り上げた記事に対するSNS上における口コミなどの総数。スパイスボックスの独自ツール「THINK」にて計測。

テレビCMネタが強かった2018年から一変。多様化の1年に

 まずは下の図を見てください。こちらは、2019年に公開された広告・PR施策(テレビCM・Web・グラフィックなど形式を問わない)のソーシャルメディア上でのエンゲージメントボリュームを計測し、ランキングにしたものです。

2019年国内広告・PR施策のエンゲージメント数ランキングTOP10※出典:株式会社スパイスボックス独自のソーシャルリスニングツール「THINK」集計(調査期間:2019/1/1~2019/11/15)注:「THINK」を利用し、著者がインターネット検索で抽出した任意の話題施策約500のエンゲージメント数を集計してランキング化。今回は、国内におけるエンゲージメント数を調査対象にしたため、主に海外で情報が拡散されたと思われるコンテンツは著者の判断にて除外。
2019年国内広告・PR施策のエンゲージメント数ランキングTOP10
※出典:株式会社スパイスボックス独自のソーシャルリスニングツール「THINK」集計
(調査期間:2019/1/1~2019/11/15)
※:「THINK」を利用し、著者がインターネット検索で抽出した任意の話題施策約500の
エンゲージメント数を集計してランキング化。
今回は、国内におけるエンゲージメント数を調査対象にしたため、
主に海外で情報が拡散されたと思われるコンテンツは著者の判断にて除外。

 最もエンゲージメント数が高かったのは、1位だけでなく4位にもランクインしている日清カップヌードルとワンピースのコラボCM。原作のキャラクターが高校生となり青春を過ごす姿が話題になりました。

 ファンなら見覚えのあるキャラクターやキーワードが、さりげなく画面の細部まで詰め込まれており、SNS上で宝探しをするかのような盛り上がりも誘発させる秀逸な企画でした。

 実は、ベスト10に入ったテレビCMネタは日清カップヌードルのみでした。それどころか、ランキングの中でタレントを起用した広告・PRは、森永製菓ICEBOXのキャンペーンのみです。

 昨年度はテレビCMネタ、タレント起用ネタがランキングに多く含まれていたことを考えると、大きな変化を感じます。高いエンゲージメントを記録するコンテンツのフォーマットは実に多様化しています。

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この記事の著者

森竹 アル(モリタケ アル)

 スパイスボックス 取締役副社長 事業統括責任者。2006年にスパイスボックス入社。プロデューサーとして大手自動車メーカー、食品メーカー、ゲーム会社等のデジタルマーケティングを支援。2013年、プロデュース局局長就任。すべてのクライアントワークを統括。2016年以降は、ソーシャルメディアを中心に「共感」と「話題」を...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2019/12/24 08:00 https://markezine.jp/article/detail/32588

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