外注を通じて“欲しい人材像”を明確にする
――現在、ランサーズさんが支援する領域としてニーズが高いのはどういうところでしょうか。
薄井:今回のKARTEの導入・運用支援に近いマーケティング領域ですとMAツールの導入、SFAの運用支援、ネット広告の運用を任せたいといったご要望は増えています。また、Webデザインに関する依頼も非常に多いですね。それこそ月に数万円という単位から数百万円までと、規模に差はあります。金額や期間に関わらず依頼ができることもフリーランスへ依頼するメリットではないでしょうか。
堀田:ランサーズさんの柔軟さは本当に助かりますね。常に必要な手なら内製化したほうが良いのですが、それが本当に必要かがわからないうちに、人を雇用するのはリスクが高い。また、事業者はあくまでモノを売るのが目的ですので、新たなツールや手法を模索するにあたって、そのことだけを「ずっと」考え続ける専任のマーケターを置くのは難しい場合が多いのです。
そのためこうしたサービスを利用し、なるべく固定費は少なく変動費化しておき、「やはり必要な役割だ」とわかってきた場合や、欲しい人材像が明確になってきたときに、内製化していければいいと考えるようになりました。
――改めて、今回ランサーズさんのサービスを活用された感想を教えてください。
堀田:実は今回、仕事をお願いしているフリーランスの方が社員向けに勉強会も実施してくれて、スキルやノウハウを学ばせてもらったのです。作業の依頼だけでなく、教育までに関わってもらうというのは、これから先、新しいフリーランスの力の借り方だと思いました。
田中:KARTEは自由度の高いプロダクトなので、ランサーズさんのような外部パートナーと組むことで、お客様の「やってみたい」をよりスピーディーに実現できるようになります。私たちだけでは1つひとつのご要望に応えていくことにはどうしても限界があるので、これからもパートナーとして連携を強化していきたいです。
また、ランサーズさんには、仕事単位で依頼できる強みがあります。人手もスキルも予算も不足している企業は数多くあります。そのような状況でも、「やってほしいタイミングで、やってもらいたいことを気軽に頼める」点を上手に活用し、KARTEのポテンシャルを最大限発揮していただきたいですね。
――最後にランサーズさんの今後の展望を教えてください。
薄井:お客様がより使いやすいサービスにしていくため、2つのことを進めていこうと思っています。1つは今回のKARTEとの取り組み同様に各種マーケティングツールを提供されているパートナーさんと連携し、フリーランスへの教育・研修等を通じて更に専門性を高めていくこと。もうひとつは、チームで仕事を受けられるような体制を作っていくことです。
パルさんには現在データ分析領域のご依頼をいただいていますが、たとえば「データベースをビジュアライズ化する」「バナーを作成する」「接客施策を5個立案する」といった案件は、複数人で行ったほうが上手くいくはずです。異なる専門領域を持つフリーランスがプロジェクト毎にチームを作り、マーケティング業務サポートチームを結成するなど、お客様に柔軟にご利用いただける仕組みをより強化していきたいです。
――本日はありがとうございました。