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広告業界の変革には「大きなアプローチ」が不可欠/CARTA宇佐美氏×新澤氏が明かす統合後の1年間

2020年は“守り”の部分も大切に

――ネット広告業界に目を向けると、個人情報保護の法規制強化やそれにともなうCookie制限など、対応しなければいけない課題も多くあります。どのようなアプローチを想定していますか。

宇佐美:もちろん私たちが提供しているサービスやプラットフォームも、変えていかなければいけません。

 一方で、こうした潮流に合わせながらプロダクトを作っていく難易度は、ますます高くなっています。そうすると、既に知見をもっていて、ある程度規模もあり、いいエンジニアがたくさんそろっている我々にとってみると、このような変化は差別化を図っていく良いチャンスになるのではないかと考えています。

新澤: 2020年、いわゆる“守り”の部分に関しては、攻め以上に大事な年になると思っています。CCIは古くからJIAA(日本インタラクティブ広告協会)の中核会社として、ネット広告業界のルール作りや法整備のお手伝いをさせていただいてきました。CARTAになることによって、優秀なエンジニアにアドバイスをもらいながら、テクノロジー面においても「ネット広告はこうあるべき」というのを積極的に発言できるようになるでしょう。

――それでは最後に、今後の展望を教えてください。

新澤:まずは、プラットフォームを基軸とした広告モデルの中で、ステークホルダーの人たちが共同で幸せになれるようなモデルをどう作るのか、しっかり考えていきたいです。

 近年、ネットの運用型広告の運用にはかなりの労力がかかっていますし、メディアさんも収益モデルを確立するのに苦労されている。プラットフォーム主導型のビジネスを取り巻く人たちの疲弊感は無視できないものになっていると感じています。CARTAとしてより良いあり方を提案できるよう、知恵を集結させていきます

 また、最近は、新型コロナウイルス感染症でのインフォデミックも問題なっていますが、在宅勤務が長引くことで、ネットの情報に触れる機会も格段に増えたなと思います。CARTAとしても、信頼性のある情報や優良なコンテンツを提供しているメディアに、きちんと収益を提供するモデルを確立し、消費者の皆さまに正しい情報を届けるサポートをしていきたいと思います。

 

宇佐美:もうひとつ、2つの会社を融合していくための様々な経験をしてきて、ここに加わってくれる“CARTAファミリー”が増えてくれると嬉しいなと思っています。より大きなアプローチで広告業界を変えていきたい、という方には、ぜひお声がけいただきたいですね。

――本日はありがとうございました。

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この記事の著者

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/15 09:00 https://markezine.jp/article/detail/32979

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