SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

おすすめのイベント

おすすめの講座

おすすめのウェビナー

マーケティングは“経営ごと” に。業界キーパーソンへの独自取材、注目テーマやトレンドを解説する特集など、オリジナルの最新マーケティング情報を毎月お届け。

『MarkeZine』(雑誌)

第106号(2024年10月号)
特集「令和時代のシニアマーケティング」

MarkeZineプレミアム for チーム/チーム プラス 加入の方は、誌面がウェブでも読めます

業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究(AD)

Pontaデータが実現する、Cookieだけに依存しないオン/オフ横断のファクトデータマーケティング

 Cookieの利用規制が強まる流れにある現在、Cookieに依存しないマーケティング手法に注目が集まっている。その1つとして再注目されるのが、IDをベースにしたマーケティングだ。本記事では、国内最大級となる9,300万人を超える会員組織「Ponta」を運営するロイヤリティ マーケティングに、IDデータを活用したマーケティング施策の可能性を探った。

9,300万超のIDデータを保有

 2020年3月1日現在128社、183ブランド、約22万店舗が加盟している国内最大級の共通ポイントサービス「Ponta」。9,300万人を超える会員の実利用データを一元管理している。

 会員登録時の基本属性データ(性別、年齢、居住エリアなど)をはじめ、アンケートなどで取得されるライフスタイルデータ、Pontaカードから得られる消費データや利用履歴、定期的に行っているポイントプレゼントキャンペーンにおける参加頻度や反応率など、多彩なデータが集められている。

 それらのデータがIDベースで紐づいているので、ターゲットの人物像を特定しつつ、プロモーションを実行し、施策の効果検証、次の打ち手を分析していける点が、他社との差別ポイントだ。

 また、ユーザーがアクティブかが常に把握でき、Webの行動履歴だけではなく、リアル店舗に足を運んだかまで計測できる点も大きな特徴である。

ファクトデータが持つ3つの力

 ロイヤリティ マーケティングでは、そうしたリアル行動から取得できるPonta IDのデータ=「ファクトデータ」を活用したマーケティング支援を行っているが、その強みは「見つける」「届ける」「わかる」の3つにある。

 1つ目は「見込み客を見つける力」。前述したPontaデータから、クライアントにあわせて見込み客を精緻に見つけていくが、「Ponta AI」という分析基盤も構築しているので、より精度を高められる。クライアント案件の制作ディレクションや調査分析を担当している森角敦氏は、「見つける力」がもたらすものについて以下のように語る。

 「現在は、機械学習が行う自動分析とアナリストによる手動分析を照らし合わせて、どちらが効果的なのかを分析。その結果は機械学習にも反映させています。機械学習も活用することで、アナリストが発見できなかった示唆も出てくるのは強みになると考えています」(森角氏)

株式会社ロイヤリティ マーケティング 営業統括グループ 営業企画部 チームリーダー 森角敦氏
株式会社 ロイヤリティ マーケティング 営業統括グループ ビジネスデザイン部長 森角敦氏

 2つ目の「メッセージを届ける力」は、最大5,000万件と圧倒的なリーチ規模を誇る郵送DMをはじめ、メール、Pontaカード(公式)アプリ、Webディスプレイ広告など、オンライン・オフライン横断したアプローチが可能になる力。許諾の取れたのべ8,000万ID以上に対しリーチすることができる。

 特に郵送DMは、許諾も取れており詳細なセグメントを行っても充分なボリュームを確保できる。シニア層に対してもアプローチできるメリットがあるという。

 3つ目の「消費行動がわかる力」では、リーチしたPonta会員のIDを管理することで、実際にモノが買われたかを計測できる。データを組み合わせ分析することで、ネクストアクションを示唆する。これについては、Web施策であっても、コンバージョンのインセンティブをPontaポイントにすることで、ID把握が可能になる。

 「最近『Cookieを活用した施策ができなくなるかもしれない』という悩みをよく耳にしますが、Pontaの場合、許諾の取れた会員IDベースでアクションを把握しているため、明確な利用許諾のないCookieに依存せず正確なコンバージョン数が把握できます」と、同社で営業を担当している吉崎愛氏は話す。

株式会社ロイヤリティ マーケティング 営業統括グループ 営業推進本部 IDマーケティング営業第一部 吉崎愛氏
株式会社 ロイヤリティ マーケティング
営業統括グループ 営業推進本部 IDマーケティング営業第一部 吉崎愛氏

 さらに、吉崎氏によれば「オンライン上のデータが取得できなくなった場合にも、コンビニやドラッグストアなどの利用データを活用することで、アクティブなユーザーを把握できる」という。Pontaがリアル店舗で貯まるポイントサービスとして誕生しているからこそ、生まれた強みと言えるだろう。

次のページ
「はま寿司」事例に学ぶ、IDデータのパワー

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
業界キーパーソンと探る注目キーワード大研究連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

畑中 杏樹(ハタナカ アズキ)

フリーランスライター。広告・マーケティング系出版社の雑誌編集を経てフリーランスに。デジタルマーケティング、広告宣伝、SP分野を中心にWebや雑誌で執筆中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

【AD】本記事の内容は記事掲載開始時点のものです 企画・制作 株式会社翔泳社

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/04/01 13:48 https://markezine.jp/article/detail/33019

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング