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白メガネ野崎が突撃!次世代のトップランナーに聞く新時代のキャリア形成

博報堂営業から事業会社のCMO→COOに転身!谷口さんがキャリア形成で大事にしていること


広告会社の営業とCOOとの共通点

谷口:これまでのBuySellは各部署単位のやり切る力は物凄く強かったんですが、部署間の横連携は強くありませんでした。そこで、各部署の連携を促し束ねていく機能が必要なんじゃないかという仮説を持ち、私がCOOを引き受けさせていただくことになりました。

野崎:CMOからCOOにジョブチェンジというよりは職域が広がるということですね。実際BuySellの場合、現場の営業マンもマーケターも一気通貫で1件の問い合わせに向き合っていくので、同一人物が管掌したほうがスムーズに働くことも多くなりそうですね。ただ、部下の人数が一気に増えてマネジメントが利かない等、課題感はありませんでしたか。

谷口:実は、広告会社の営業をしていたときから現在まで仕事の内容はあまり変わっていないと思っています。課題や目標設定に対し、必要なスキルを持った人材を集めてチームを作り、自分たちがどんな目的で仕事をしているのか明確にして、あとはやり切る。そうすればおのずと成果も付いてくると思っています。

 とにかく、チームを作って信頼関係を築き、自立自走で仕事を楽しむ。これができれば成果を出せると思っています。

野崎:これは学生時代のサッカーやチアリーディングといった団体スポーツを経験した影響も大きそうですね。そういった想いを持って、急成長する事業会社でマーケティングを一気通貫でやっていくとシナジーが生まれるのだと感じました。

 キャリア面談をしていると、理論型で戦略を描きたがるマーケターが多い印象ですが、パッション主導で信頼関係構築を大事にチームビルディングを推進できる谷口さんだからこそCOOも担えるわけですね。

今後はチームビルディングと顧客満足度向上に注力

野崎:改めて今年3月からCOOになられたわけですが、最後に今後の抱負を教えてください。

谷口:2つあって、1つは社内向きですが、BuySellはまだまだ可能性に満ち溢れた会社だと思っているので、強い信頼関係と自走力で、全社一体となって、さらに急成長し、共通の成功体験を作りたいです。社内にいるメンバーは非常に優秀で、皆がワンチームになれば爆発的な事業成長が実現できると信じています。みんなが認め合えて、楽しく仕事ができるよう、チームビルディングと全体リードに注力したいです。

 もう1つは世の中に向けて、真摯に、お客様が「使ってよかった」と言ってくださるサービスにしたいです。現在、顧客満足度は85%程度と、数年で劇的に伸びています。出張買取って怖いイメージがあるかもしれませんが、もっと便利で、安心できるサービスあることを伝えていきたいです。

 COOになった今、マーケティングだけでなく、営業、コールセンター、販売、商品管理、テクノロジーなど全社を横断して、出張買取サービスの成長を実現しますし、新規事業、新たなプロダクト開発など、様々な仕掛けを作っていきたいと思っています。

野崎:個人としては今後どういったスキルを身につけていきたいですか。

谷口:マーケターとしてのスキルは、自分の根幹になる部分なので、今後も大事にしたいです。その上で、世の中から必要とされる事業会社として成長するために、COOとして、より強固な経営チーム、会社組織を作れる人間になりたいと思っています。

野崎:ありがとうございました。経営目線を持ったマーケターとしての貴重な意見を頂けました。チームビルディングにより事業成長につながるマーケティング活動をリードし、しっかりと結果を残していらっしゃる理由が垣間見えました。

 こういった経営目線を持った業務経験は支援会社である広告会社の営業でも、意識を変えることで身に付けられていく感覚ではないでしょうか。視座高く経営目線を意識してキャリアを形成していくと自身の市場価値を高めることに直結します。ぜひ、実務に関わるスキルを身につけるだけではなく、谷口さんのようなキャリアも目指して欲しいですね。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業した結果、2020年4月より副...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/04/14 18:29 https://markezine.jp/article/detail/33096

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