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自動化でフォロワーを2倍以上に!「NewsDigest」Twitterアカウントの本質的な運用術


サッカーの試合実況と新型コロナウイルスの情報発信は同じ?

MZ:ありがとうございます。「NewsDigest」の自動化システムは細野さんが1人で運用しているのでしょうか?

細野:そうです。その理由は、僕がJリーグクラブの湘南ベルマーレのSNSアカウントに関するアドバイザーをしていたからなんです。

 実は、新型コロナウイルスに関する情報発信の課題感と、サッカーチームの情報発信が持つ課題感は似ています。サッカーに関する情報は、ゴールの速報などすぐに投稿しなければ、旬を逃してしまいリツイートされなくなってしまうものが多い。

 そのため、フォロワー数を増やそうとすると、迅速な情報発信が求められます。しかし、早く情報を出そうとすればするほど、手の込んだコンテンツは作れません。そこで、あらかじめ用意した数種類の画像を使い回し、ツイートするチームが大半でした。

 でも、かっこいい動画コンテンツをその都度作成し、投稿したほうがエンゲージメントが得られるはずです。この二兎を追うために、「湘南ベルマーレ」のアカウントでもコンテンツ自動生成ツールを使用していました。

 ゴールが決まった時に、迅速かつリッチに情報を発信することができる。これを実現することによって、フォロワー数も4倍に伸びたんです。

 新型コロナウイルスに関する情報も、サッカーの試合実況と似ていて、大量の情報を正確に早く発信することが求められます。そのため、湘南ベルマーレのアカウント運用で培った技術を転用して運用しています。

Twitterは迅速さが活きるプラットフォーム

MZ:なるほど。実際に取り組みによって、「NewsDigest」のアカウントはどのくらいフォロワーが増加したのでしょうか。

細野:新型コロナウイルスに関する情報発信を始めてから、2ヵ月弱で2倍以上フォロワー数が伸びました。

MZ:フォロワーが増えたことで何か変化はあったのでしょうか。

細野:はい。僕らはTwitterをリアルタイム性と拡散性のあるプラットフォームだと思っています。その特性を活かすことで、多くの方に知っていただくチャンスになると考えていました。

 そのため、「NewsDigest」アプリの認知とダウンロード促進を狙って運用していますが、アプリのダウンロード数はかなり伸びました。アプリストア(無料)で1位に上がったこともあったので。

 アプリのダウンロード数が伸びたことにより、消費者の新型コロナウイルスに対する情報の需要の強さと、JX通信社や「NewsDigest」に対しての期待が大きくなっているのを感じました。

 また、副次的な効果として、テレビで取り上げていただくことや、JX通信社に対するポジティブな声も増えました。

なぜ、こんなにもフォロワーが伸びたのか?

MZ:ありがとうございます。今回の取り組みは、なぜここまでの成果につながったのでしょうか。

細野:過去、これほど世界中の目が1つのトピックに集中することはなかなかありませんでした。しかも今回は、情報が生活に直結している上、行政の情報がうまく伝わっていない印象を受けます。そんな中で、僕らが提供できることは大きいと思っています。

 JX通信社は報道の文脈で発信をしているため、Twitterを1つのメディアとして捉えており、速さを大切にしています。また、データの集計作業をしているので、大量の情報を扱うことに長け、かつグラフィカルに情報を伝えることができる。それがコロナ禍でのニーズにマッチしていたのではないかと考えています。

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この記事の著者

伊藤 麻由香(イトウ マユカ)

 1998年生まれ。2017年に横浜市立大学に入学。大学生をしながら、Webメディア編集とSNS広告運用のインターンを経験したのち、メディア運用やライターなどの活動を行う。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/06/03 11:04 https://markezine.jp/article/detail/33469

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