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現在活躍しているマーケターのターニングポイント

「目標は立てる。でも見返さない」ベクトルを創業期から支えてきた吉柳氏のキャリア形成論


 マーケターキャリア協会のメンターに自身のキャリアを振り返ってもらい、キャリア形成のヒントを探る連載「現在活躍しているマーケターのターニングポイント」。第6回となる今回は、ベクトルに創業期から参画し、現在はベクトルグループ取締役副社長/プラチナム代表取締役を務める吉柳さおりさんに話を聞きました。

会社の成長=自分の成長だった

MarkeZine編集部(以下、MZ):大学在学中に創業期のベクトルにアルバイトで入社されたと聞いていますが、どういったきっかけだったのでしょうか。

吉柳:元々、大学時代の友人がベクトルの創業者である西江を紹介してくれて、西江から「これからはPRをやっていこうと思う」とPR事業を展開することを聞きました。その当時は戦略的なPRが日本には根付いておらず、私自身もPRに関心があったので、ベクトルでアルバイトとして、といっても大学には行かずほぼ毎日社員のように働くようになりました。

MZ:そこから正社員となり、2002年には取締役に就任するまでにステップアップしていくわけですが、取締役になるまで意識していたことはありますか?

吉柳:一言で言えば、がむしゃらに働いていましたね(笑)。取締役になることを特に意識しておらず、最初からともに会社としての目標を追いかけてきた私が取締役に結果としてなったのが正直なところです。

 ただ、当時から会社の成長が自分の人生の目標だったので、マーケターとしてどう個人のキャリアを形成するかよりも、会社をどのように成長させるかを常に考えて行動していました。

マイルストーンを書く、でも見返さない

MZ:会社の成長を常に考え、がむしゃらに日々の仕事を行うことでキャリアアップしていったわけですね。では、個人の目標と言うよりは会社の立てた目標に沿って動いていたのでしょうか。

吉柳:会社が目指す方向性が、自分が勝手に立てた目標とほぼ一緒だったんです。20歳のときから、自分自身で会社のマイルストーン(中間目標)を1年、3年、5年後で立てていました。特に誰かに指示されたわけではないんですが(笑)。

 当時は日本にマーケティングPRという概念がなかったので、欧米型のマーケティングPRを根付かせる、海外支社を立ち上げる、カンパニー制を導入するなど、明確な会社の目標を自分で勝手に考えて、それを社長に提出したりしていましたね。

MZ:ちなみにその立てたマイルストーンは、後々達成したかどうか見返したりするのでしょうか。

吉柳:いや、あえて見返さないようにしていました。人間って結果に執着し出すと、焦って判断を見誤ることが多いと思うんです。日々行う作業のto doなどは作ったらときどき見返しますが、マイルストーンは一度立てたらあえて手放す。そして、日々の業務を集中して行うといつの間にか叶っているのです。

MZ:それだと忘れてしまいませんか。

吉柳:手書きで記すと、潜在意識に残るのか意外と忘れないんです。現在も、会社だけでなく個人、仕事、会社の目標に分けてマイルストーンを書いています。

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この記事の著者

道上 飛翔(編集部)(ミチカミ ツバサ)

1991年生まれ。法政大学社会学部を2014年に卒業後、インターネット専業広告代理店へ入社し営業業務を行う。アドテクノロジーへの知的好奇心から読んでいたMarkeZineをきっかけに、2015年4月に翔泳社へ入社。7月よりMarkeZine編集部にジョインし、下っ端編集者として日々修業中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/06/09 10:07 https://markezine.jp/article/detail/33480

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