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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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実践!マーケティングアカデミー

「つらいときこそチャレンジを恐れない」#NEWWORLD2020に懸けた想い

世界は変わった。私たちは変われるか。

――登壇者のお一人である牧野さんは、今回のイベントのロゴとコピーの作成もご担当されたのですよね。しかも、無償でご自身から作成を申し出たともうかがいました。この背景にはどのような想いがあったのでしょうか?

牧野:実は、飯髙さんからイベントのお話をいただいたとき、自分としては珍しくすごく落ち込んでいたんです。世の中で色んな人が大変な状況に置かれているのに、自分は何もできていない……そんなナーバスな気持ちになっていたときに、飯髙さんから声をかけてもらえて。「ああ、もう動き出している人がいるんだな」と、率直に嬉しかったんです。

 すごく良い取り組みだと思ったのですが、きっと飯髙さんのことだからロゴもまだ作っていないだろうと思い(笑)、ぜひ作らせてほしい! とこちらからお願いしました。デザインも全部、自分で手掛けています。

飯髙:牧野さんには想いの部分を伝えただけで「あとは自由にお願いします!」と丸投げだったのですが(笑)、本当に素敵なコピーを作ってくださって。イベント名も当初は「#ChangeSummit」だったのですが、牧野さんが考えてくださった「#NEWWORLD」がすごくかっこよかったので、速攻で変えました(笑)。

 またせっかくやるんだったら、新たな挑戦をしたいと思っていて。ウェビナーで見かけたことがなかった「オープニングムービー」も作ることにしました。配信後「かっこいい!」とかなり好評だったこちらのオープニングムービーは、シングメディアさんが無償で手掛けてくださったものです。

牧野氏が手掛けた、イベントのコピー(タップで画像拡大)
牧野氏が手掛けた、イベントのコピー(タップで画像拡大)

――シングメディアさんは、なぜ引き受けようと思われたのですか?

佐藤:単純に「おもしろそう」と思ったのが、一番の理由ですね。当時、状況が日々目まぐるしく変化していく中で、とりあえず様子を見ている人たちというのがほとんどでした。自分たちも「何かやらなきゃ」とはずっと思いながらも、撮影ができないので、ほぼ案件がストップした状態だったんです。

 そんな中、飯髙さんから声をかけていただいて。これはもうやるしかないな、と。元々映像の制作環境は、リモートを前提としたものではなかったので、自分たちとしても挑戦ではありました。飯髙さんやデザイナーさんなど、信頼のおけるメンバーだったので、今回いきなりの完全リモート体制でしたが、作り上げることができたのだと思います。

飯髙:佐藤さんがおっしゃった「信頼」の部分は本当に大切ですね。今回一緒にイベントを作ってくださったメンバーは普段から一緒に仕事をしていた方々です。牧野さん、佐藤さんに頼んで「悪いものが上がってくるはずがない」という思いがあったので、安心して任せることができました。実際できあがりは完璧だったので、僕のほうで修正依頼というものは一切しませんでしたね。

 また、今回Zoomでのオンライン配信を担当いただいた山中さんも、牧野さんからご紹介いただいたのがきっかけでした。

運営同士も完全にリモート遠隔ならではの難しさ

――今回、7日間を通してどんどん配信スタイルがアップデートされていく様子も非常に興味深く見ていました。Zoom配信で難しかった点、意識された点などを教えてください。

山中:難しかった点で言うと、まずお声がけいただいたのがイベント前日の夜で(笑)。牧野さんから「今回は、こういう配信にしたい」というイメージをいただいて、それにあわせて、猛スピードで機材などを調整していきましたね(笑)。

 また、まだ緊急事態宣言が出ていなかった時期には、少なくとも運営同士は集まることができていたのですが、4月時点ではそうはいきません。運営同士も完全にリモートで進めていくのは初めての経験で、遠隔ならではのコミュニケーションの難しさはありましたね。

 でも、今回飯髙さんたちがすごく信頼して任せてくれて、また自由に色んなことをさせていただけたので、この7日間を通してオンライン配信の可能性を探ることができました。

――信頼のあるメンバーが集まり、最終登録者数4,500名というビッグイベントが生まれたのですね。「#NEWWORLD2020」は視聴者数の多さもですが、イベント時のTwitterや参加後に視聴者がnoteを書くなど、視聴者の熱量の高さも特徴ですよね。これらは、何か仕掛けたのですか?

飯髙:特に仕掛けはないですね。元々7日間で1,000人くらい集まるといいね、と話していたので、最終人数にはとても驚き、嬉しかったですね。ただ、元々すごく多くの人に聞いてもらう、ということがイベントの目的ではなかったため、集客自体にも特に力を入れたわけではありません。僕たちは情報が届いた人たちに、精一杯いい時間を提供しようという思いしかありませんでした。

 もちろん、僕らはSNSの事業者なので、広め方自体は知っています。SNSでやるべき基本的な戦略はもちろん行いましたが、それが功を奏したというよりは、本当にイベントに共感してくださった人たちが、それを広めようと思ってくれた、というほうが強かったのではないかと思いますね。僕が伝えた「タイムライン明るくしましょうよ」という言葉も、みんなが勝手に広めてくれて。結果、「イベントのおかげで本当にタイムラインが明るくなった」とか「前向きになれた」というツイートが多く出て、嬉しかったですね。

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この記事の著者

福島 芽生(編集部)(フクシマ メイ)

MarkeZine副編集長。1993年生まれ、島根県出身。早稲田大学文学部を卒業後、書籍編集を経て翔泳社・MarkeZine編集部へ。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/06/25 15:30 https://markezine.jp/article/detail/33668

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