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MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

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MarkeZine Day 2025 Retail

ファンを軸としたマーケティングの設計図~熱量を生み、育て、広げるには

オンラインだから作れた“大きな山脈” 1,800人が同時視聴したnoteフェスの舞台裏

つながり続けることのハードルが下がった

高橋:今回のような規模のnoteフェスは初開催とのことでしたが、次回以降チャレンジしてみたいことはありますか。

金子:noteの土台を作ってきてくれた人たちにもっと参加してもらい、楽しんでもらえる要素を入れることです。今回のイベントが盛り上がったのは、初期のユーザーや社員の人たちが築き上げてきてくれた雰囲気や世界観があってこそだと実感しました。既にいくつかアイデアを考えています。

 もっとやっておけば良かったのは、社内のみんなをちゃんと頼るということです。イベントの準備も大詰めを迎えた頃に、ふと「参加者やサポーターには向き合ってきたけれど、一番身近な人たちにしっかり情報共有ができていただろうか」と気づいて。

 「みんな忙しいし、巻き込むのも申し訳ないな」「運営メンバーという役割なのだから、自分たちでやらないと」と思っていたのですが、社内のみんなは一番の応援者であり、仲間なのだと改めて感じました。

高橋:最後に、これからファンイベントやオンラインミートアップをやろうとしている方々に向けて、アドバイスをお願いします。

金子:実は今まで「ファン作りやコミュニティ作りは、やっぱり直接顔を合わせないと」と考えていた部分があったのですが、オンラインならではの良さも見えてきました。

 今回、サポーターのメンバーには、アメリカやカナダ在住の方や、地方在住の方もいました。オンラインだからこそ、物理的な距離が離れている方々とも等しく密なコミュニケーションができたのだと思います。

 もう一つ、リアルイベントは現場での瞬間的な熱量はとても高いのですが、よほど意気投合しないと、それ以降の関係性が続きにくい難しさがありました。一方オンラインイベントでは、つながり続けることのハードルが下がったと感じました。

高橋:noteフェスには私も視聴者として参加させていただいたのですが、終わった後の余韻が素敵でした。アフタートークもそうですし、終了後もイベントに関するnoteが投稿されていて、心地良い感じが続いていましたよね。

金子:サポーターのサークルは9月いっぱいで閉鎖する予定だったのですが、「絶対閉めないで」「次回まで取っておきましょう」という意見をいただき、一部の有志メンバーと運営がつながる場を別途設けることになりました。イベント開催前からじわじわと関わってくれて、当日にピークを迎え、終了後もゆるやかに関係が続いていく。なだらかで大きな山脈ができたようなイメージですね。

高橋:イベントやミートアップで生まれた熱量をその場限りのものにせず、“大きな山脈”を作ることは、ファンを軸としたマーケティングを行う上で、とても貴重な資産になると思います。金子さん、本日はありがとうございました。

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この記事の著者

高橋 遼(タカハシ リョウ)

1983年生まれ。2010年株式会社トライバルメディアハウス入社。クリエイティブディレクター。ファンを軸としたマーケティング戦略・実行に従事し、これまでに航空会社、ファッションブランド、スポーツブランド、化粧品ブランド、飲料メーカーなどを担当。著書に『熱狂顧客戦略』(翔泳社)。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

蓼沼 阿由子(編集部)(タデヌマ アユコ)

東北大学卒業後、テレビ局の報道部にてニュース番組の取材・制作に従事。その後MarkeZine編集部にてWeb・定期誌の記事制作、イベント・講座の企画等を担当。Voicy「耳から学ぶマーケティング」プロジェクト担当。修士(学術)。東京大学大学院学際情報学府修士課程在学中。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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2020/10/14 07:00 https://markezine.jp/article/detail/33766

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