“Z世代会議”でアンケート! Z世代にとってInstagramの役割とは?
用意したアンケートについて、5月28日に“Z世代会議”で議論しました。こちらもZoomを使い、約21人が出席。緊急事態宣言中は、週に一回の会議がオンラインで行われていたこともあり、多くのZ世代が参加してくれました。


Instagramの内容は覚えていない?
まず、「Z世代はInstagramの内容を覚えていないのでは?」という仮説を検証するため、Q1. 昨日のInstagram、覚えてる? という質問をしてみます。
筆者(Z世代・男性)はあまりInstagram、特にストーリーズを見ないのですが、思い返すと確かに友人たちは何度も見ていた印象。熱心に見ていた様子から、てっきり内容を記憶しているのではないか? と考えていたのですが、実際はどうなのでしょう?
開始時の“Z世代会議”出席者18人に「昨日のInstagram、覚えてる?」と質問すると、「まったく思い出せない」という人が半分以上の12人、という結果でした。
また覚えている人も、昨日見た内容を思い出すのに時間がかかっていた様子です。5~6分かけて、やっと好きな芸能人や、感動した投稿を2~3個を思い出せる程度でした。仮説に対する答えとしては、Instagramの内容は強く記憶に残っているとはいえず、むしろ忘れることが当たり前、と言えそうです。

参加者のなかには「これまで服のコーディネートや、外出の予定を立てるためにストーリーズを利用していた」という女性も。彼女は新型コロナウイルスの流行から外に出ることが減り、「ストーリーズを見ることも減った」と話してくれました。もしかするとストーリーズの使い方は、外出と深い関係があるのかもしれません。
【発見1】
Instagramの内容は忘れることが当たり前。ストーリーズは外出と深い関係があるのかもしれない。
しかし、Instagramには明らかに外出に関係しない投稿やストーリーズもあります。Z世代はそれらをたくさん見て、一体何に使っているのでしょうか……?
使い方も4タイプに! Z世代のInstagram感
続いて、「Z世代にとってInstagramのDMがLINEのようになっているのでは?」という仮説を検証していきます。
まずはQ2. あなたにとってInstagramの役割は? というアンケートからスタート。ちなみに写真撮影が趣味の筆者にとって、Instagramは“撮った写真投稿するツール”ですが、他のZ世代にとってはどうなのでしょうか?
参加者からは、
「友達の近況を知るツール」
「ひまつぶし」
「たくさんのことが知れて、刺激が貰える場所」
「みんなが何に興味あるか、知ることができるツール」
といった声を聞くことができました。Instagramの役割については、4タイプごとに意見がわれるようで、
・人生ガチ勢にとっては「自分をみてもらうツール」「刺激を得るツール」・ソーシャルよいこにとっては「自己アピール」「アルバムを作るツール」
・様子見フォロワーにとっては「好きなモノをチェックするツール」「友達の近況を知られるツール」
・省エネペシミストにとっては「情報収集の場」「マーケティングツール」
といった内容となりました。発信側・受信側の違いはあれど、たくさんの人が発信しているためか、情報源としての機能がInstagramにはあるようです。

しかし前段落の結果を踏まえると、つじつまが合いません。もしかすると、情報が多すぎるあまり、目的以外の情報は記憶できていないのかもしれません。
【発見2】
4タイプで違いはあるものの、Instagramは情報を得るために使われている様子。ただしあまりにも情報が多いため、目当ての情報にはなかなか巡り合えていないのかもしれない。