SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Retail

「withファン」レポート

お店に行けない期間もファンの“好き”を加速 サブウェイさんに聞く、エンゲージメントを高めるSNS活用

サブウェイのSNS戦略2:質を追いかける

辻本:SNS戦略その2「質を追いかける」に関しては、今年3月にアジャイルメディア・ネットワークさんと一緒に行ったファンの方と共創していく「#推しサンド キャンペーン」があります。

辻本:これはユーザーの自発的な発言、ユーザージェネレーテッドコンテンツ(UGC)を伸ばす企画で、参加者の目標数を1,000人とし、インセンティブもそんなに大きくなかったのですが、最終的に6,200人ほどの参加をいただきました。

 参加者のほとんどが既にアカウントをフォローしてくれていたということもあり、気軽に投稿してくださったみたいです。こういうちょっと敷居の低いゆるい感じがTwitterのキャンペーンには合っている、と実感しましたね。

徳力:量を求めるのであればフォロー&RTキャンペーンは鉄板ですが、こうした既存ファンを主役にしたキャンペーンを挟むと、そこに熱量みたいなものが見える気がしますよね。

辻本:そうですね。お客様の投稿を見て、ああやっぱりこういうカスタマイズが好きなんだと知ることができたり、人気サンドが販売数とリンクしていることを確認できたり、いろいろ得るところがありました。

コロナ禍におけるTwitterのアクティビティ

辻本:そんな中、コロナによる緊急事態宣言が4月に出て、サブウェイ店舗も短縮営業や休業をせざるを得なくなりました。「こんな商品が出ました」とツイートをしても、「お店に行きたいけど今は行けない」といった声をよく見かけるようになりました。

 何ができるかをチームで考えている中で、「在宅飯」や「おうちでごはん」という投稿をTwitterでよく見かけることに気付き、じゃあ、おうちでサブウェイやってもらおうか?! と考えて実施したのが「#おうちでサブウェイやってみた」という投稿キャンペーンです。

徳力:普通なら「テイクアウト訴求」になりそうなところを、サブウェイさんは「家で作る」を提案していて驚きました。

辻本:もちろん、テイクアウト訴求はウェブサイトやメール配信でやっていましたし、Twitterでも通常投稿の中で「テイクアウトできます。お電話でも注文できます」といったコロナ対策の訴求はしていました。

 この企画を行ったのは、サブウェイが楽しいことをすることで、ファンのみなさまに元気を届けたかったというのが、一番の理由でしたね。

徳力:FC(フランチャイズオーナー)さんに怒られなかったですか? 家でサンドイッチ作られちゃったら店舗に来なくなっちゃうじゃないかと、超短期的視点で見られる可能性もあるわけですよね。

辻本:そうですね。でも、サブウェイのサンドイッチって簡単そうに見えますけど、意外に手がかかっていてそう簡単には作れないんですよ。その自負があったのでそこまで心配していなかったですね。

徳力:反対する上司などもいなかったんですか?

辻本:はい、わたしが最後のゲートキーパーなので(笑)。社内では、こういう企画をやろうと思ってると話はしますが、細かい部分までは報告してないですね。

徳力:企業の広報の人って、そういうのを全部止める側の人だというイメージがあるのですが……。

辻本:いや、うちはそんな大企業じゃない小さな会社ですから。そういう意味でも実現できた企画なのかもしれませんね。

次のページ
「#おうちでサブウェイやってみた」らこうなった

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
関連リンク
「withファン」レポート連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

吉田 朗子(ヨシダ サエコ)

アジャイルメディア・ネットワーク株式会社 マーケティング部

広告代理店とカナダでのワーキングホリデーを経て、2018年アジャイルメディア・ネットワーク(AMN)入社。AMNでは、マーケティング部に所属しながら”寄り添う企業として”をスローガンにしウェビナー、イベントなどを開催中。個人では保護犬のボランティアなどを行いながらより良い未来を模索している。

アンバサダープログラム事業部:https://agilemedia.jp/ambassador-program

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

宮崎 綾子(ミヤザキ アヤコ)

編集者。編集プロダクション勤務を経て2009年に独立、“ひとり編プロ”アマルゴンを運営。PC・スマホ・ウェブ関連の技術&カルチャー書籍編集制作を中心に、PRコンテンツ企画など幅広く関わる。電子書籍の導入期にはImpress QuickBooksシリーズに参画。実績は https://amargon.net

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

田口 和裕(タグチ カズヒロ)

タイ在住のフリーライター。ウェブサイト制作会社から2003年に独立。雑誌、書籍、ウェブサイトなどを中心に、ソーシャルメディア、クラウドサービス、スマートフォンなどのコンシューマー向け記事や、企業向けアプリケーションの導入事例といったエンタープライズ系記事など、IT全般を対象に幅広く執筆。著書に『できるfit メルカリ&LINE&Instagram&Facebook&Twitter 基本+活用ワザ』(インプレス・共著)、『ゼロからはじめるテレワーク実践ガイド ツールとアイデアで実現する「どこでも仕事」...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/08/28 09:00 https://markezine.jp/article/detail/34110

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング