SHOEISHA iD

※旧SEメンバーシップ会員の方は、同じ登録情報(メールアドレス&パスワード)でログインいただけます

MarkeZine Day(マーケジンデイ)は、マーケティング専門メディア「MarkeZine」が主催するイベントです。 「マーケティングの今を網羅する」をコンセプトに、拡張・複雑化している広告・マーケティング領域の最新情報を効率的にキャッチできる場所として企画・運営しています。

直近開催のイベントはこちら!

MarkeZine Day 2025 Autumn

新・女性のココロを動かすマーケティング術

Withコロナ時代に再注目の「応援消費」、その新しい形と女性の“推しゴコロ”の作り方

企業の「全部魅せ」を実現する「エンプロインフルエンサー」

 虹プロの事例からもわかるように、今後の応援消費の源といえる女性の「推しゴコロ」を生むためには、個人のパーソナリティから様々なプロセスまですべてをさらけ出す「全部魅せ」の精神が必要不可欠です。

 そして今、企業のマーケティングにおいてこれを実現し成功しているのが「エンプロインフルエンサー」の存在です。エンプロインフルエンサーとは、EmployeeとInfluencerを掛け合わせた言葉で、企業に属しながらSNS上での個人としての影響力を持ち、自社商品やサービスについて発信している人のことを指します。

 成功事例として注目されている某化粧品メーカーの広報担当者は、新型コロナウイルスの影響で新作発表会やメディアの撮影が中止に追い込まれ、情報の露出先が失われていく中、自社商品を使ったメイクアップ方法や、ヒットアイテムの開発秘話を自身のTwitterアカウントで発信したところ、フォロワー数が急増し大きな話題となりました。

 社員が自社商品をアピールすることは至って自然なことであり、社員だからこそ知っている詳細情報や開発秘話、パーソナリティ溢れる熱量とブランドへの愛が伝わったことで、美容好きユーザーたちの「推しゴコロ」を掴みました。

 「応援消費」が定番化していくこれからの時代、女性たちの「推しゴコロ」を捉えるためにはブランド・商品の中にいる「個人」のありのままのパーソナリティにフォーカスしつつ、あらゆる情報やプロセスを臆せずすべてさらけ出す「全部魅せ」のマインドが求められます。言い換えれば包み隠さず「全部魅せ」をできる、誠実なブランド・商品こそがより高い支持を集める時代になっていくともいえるでしょう。

この記事は参考になりましたか?

  • Facebook
  • X
  • Pocket
  • note
新・女性のココロを動かすマーケティング術連載記事一覧

もっと読む

この記事の著者

添田 裕女(ソエダ ユメ)

 トレンダーズ株式会社 MimiTV Div. 美容マーケター/編集部。

 化粧品・消費材を中心としたインフルエンサーPRのプランナーを経て2018年より現職。美容メディアMimiTVのマーケティング業務に従事。化粧品やメイクを愛する「美容オタク」のインサイト把握を得意とし、Twitterで話題となった...

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

この記事は参考になりましたか?

この記事をシェア

MarkeZine(マーケジン)
2020/09/25 09:00 https://markezine.jp/article/detail/34347

Special Contents

PR

Job Board

PR

おすすめ

イベント

新規会員登録無料のご案内

  • ・全ての過去記事が閲覧できます
  • ・会員限定メルマガを受信できます

メールバックナンバー

アクセスランキング

アクセスランキング