戦略・戦術を身につけられる「勉強会」と「相談体制の構築」
考え方(戦略、戦術)を身につけるための施策としては、「勉強会」と「相談体制の構築」を行ってきました。
「勉強会」の設定によるレベルアップ機会の創出
マーケティング部長がメインとなり、黒澤友貴さんが提唱されている「マーケティングトレース」の考え方をヒントに、他社SaaS事業のマーケティング戦略を想像・議論する場を設けています。

上図の流れにより、マーケティング、セールス、カスタマーサクセス(以下CS)の各部署が、顧客のマーケティング課題に踏み込んで提案できるようトレーニングしています。細かい施策だけでなく、SaaS事業を成長させるための「戦略を含むマーケティング理解」を深めることができるイベントです。
疑問点を解消するための「Slackチャンネルの開設」による相談体制の構築
CSやセールスのメンバーが、マーケティングの疑問について気軽に質問できるSlackチャンネルを運用しています。

CSメンバーは疑問の解消ができ、マーケティングメンバーは、顧客のリアルな疑問や課題に触れ、解決の方法を思案できる場となっています。


マーケティングは答えがひとつとは限らないため、互いの知見や考えを持ち寄り、意見を交わすことで、新たな発見ができるのもチャンネル開設の魅力です。
専門分野の知識(Tips、事例)を知るための共有会
知識(Tips、事例)を知るための取り組みは、ナレッジ共有会の設定です。
ナレッジ共有会の設定によるチーム間でのノウハウ共有機会の創出
四半期に2回「ナレッジ共有会」を実施しています。ナレッジ共有会とは、各担当が課題解決のために行った取り組みとその成果を、1人10分程度で発表する場のことです。個人のスキルや学びをそのままにせず、チーム全体のスキルに昇華させることを目的にしています。
「マーケティング」とひと口に言っても、広告、メール、ウェビナーなどジャンルは様々です。各専門分野における日々のノウハウを披露することで、チーム全体の底上げにつながります。


上記で挙げた画像は社内のあるマーケターの発表内容例ですが、登壇するのはマーケターだけではありません。このナレッジ共有会では、CSメンバーも各自の知見を発表します。
CSメンバーはマーケティングメンバーと異なり、複数のお客様のマーケティング活動に携わっています。フェーズや業種の異なる様々なBtoB事業におけるマーケティングナレッジを各自が蓄積、共有することで、マーケティングメンバーや他のCSメンバーにも新たな知見が広がります。
ナレッジ共有会は、2020年2月にベーシックの勤務形態がリモートワークに移行して以来、オンラインでの開催となっていますが、発表中もZoomのチャットが活発で発表後の質問時間が足りなくなることもよくあります。当日都合が付かず参加できないメンバーも視聴できるよう、録画を残して事業部全体に共有しています。
そして、共有会後には視聴者にアンケートを行います。「内容は理解できたか」「今後ナレッジとして活用できそうか」の2項目で8割以上の得点をとることをミッション(個人の持つ目標)の一部として定め、メンバーのコミット度を上げ、ノウハウ共有の質を担保しています。