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「PR投稿の“言わされている感“はバレてます」現役大学生が語る、SNS活用実態とコロナ禍での変化

企業の情報はどう届いている?現役大学生に聞くSNS活用実態

 セッション後半には、現役大学生のあゆむさんとゆきみさんがゲストとして登場。長田氏が2人にSNSの活用実態を尋ねていった。

ゆきみさん(左)とあゆむさん(右)
ゆきみさん(左)とあゆむさん(右)

 消費行動につながる情報源を聞いたところ、あゆむさんが「事前の情報収集をあまりしない」と回答したのに対し、ゆきみさんは「TwitterやInstagramで新商品の情報をチェックしてからアットコスメなどの口コミサイトでさらなる情報収集を行ってから購入する」と回答した。特に、Twitterとアットコスメは正直なレビューが多く、参考にすることが多いという。

 では、ブランド企業の情報はどのように届いているのか。あゆむさんは「来店時に追加した公式LINEアカウントから届く情報は目に入るが、自分が気になっている商品の情報でなければそこまで気にしていない」と回答。一方ゆきみさんは「携帯キャリアのメールアドレスに届くメルマガでクーポンやセールの情報が届くと、気になって公式サイトに遷移することがある」という。敬遠されがちなPR投稿については、どう捉えているのか。

 「いわゆるステマと呼ばれるものには少し嫌悪感を抱いています。『みんなからたくさん質問をもらったこの商品について紹介します』という定型文を添えて、複数のインフルエンサーが同じ商品を紹介している投稿をInstagramでよく目にしますが、言わされている感が強く不自然なので、意外とバレています」(ゆきみさん)

コロナ禍でSNSの活用方法に変化はあったのか?

 コロナ禍でSNSの活用方法や消費行動に生じた変化を聞いたところ、両者とも利用頻度はTwitterが増えInstagramが減ったと回答した。ゆきみさんはコロナ禍をきっかけに仲が良い友人だけが知るTwitterアカウントを作り、心情をつぶやいたりニューストレンドをチェックしたりしているという。以前はチェックすることの多かったInstagramのストーリー機能だが、最近は自宅で過ごす友人が増え、投稿内容が画一化されたので見る機会が減ったという。あゆむさんは、Instagramの時差投稿について以下のように語った。

 「自粛ムードが続いているので、旅行をしてもリアルタイムではなく帰宅後にInstagramへ投稿することが増えました。体験から投稿まで時間を空けることにより、画像の加工や投稿文の推敲に手間暇をかけるようになりました」(あゆむさん)

 ゆきみさんも「日常的な出来事を即時投稿することが多かった以前と比べ、一つひとつの投稿を作り込むようになった」と語り、若者の間でInstagramの使い方が見直されていることがうかがえる。

 最後に、長田氏は以下のようなメッセージでセッションを締めた。

 「大学生や高校生と頻繁に対話を重ねる中で、彼らがコロナ禍という非常事態に応じて生活様式を柔軟に変えていることがわかりました。ネガティブに悲観するのではなく、カスタマイズして状況に順応する動きが顕著なので、『コロナ禍で価値観が180度変わりました』と話す若者は少ないものの、少しずつ変化しているのは確かです。この先の消費の中心を担う彼らを理解するにあたって今は大事な時期であり、少しずつ変化していく様子を定点で見つめ続けることは重要なアクションだと思います」(長田氏)

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この記事の著者

渡辺 佳奈(編集部)(ワタナベ カナ)

1991年生まれ。慶應義塾大学環境情報学部を2013年に卒業後、翔泳社に新卒として入社。約5年間、Webメディアの広告営業に従事したのち退職。故郷である神戸に戻り、コーヒーショップで働く傍らライターとして活動。2021年に翔泳社へ再入社し、MarkeZine編集部に所属。

※プロフィールは、執筆時点、または直近の記事の寄稿時点での内容です

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MarkeZine(マーケジン)
2020/11/09 07:00 https://markezine.jp/article/detail/34534

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