カルビーが仕掛けた、顧客と距離を縮めるデジタル活用とは?
MZ:では、リニューアルに向けて行った具体的な施策について教えてください。
小島:まず始めたのはSNSアカウントの立ち上げです。元々はカルビーの企業公式アカウントによるコミュニケーションが中心でしたが、今回のリニューアルに際しInstagramのアカウントをJagabeeブランドで立ち上げました。

小島:女性をターゲットとしていたので、その方々にアプローチする媒体として適切だと考え、商品のこだわりやJagabeeのキャラクターであるポッタの日常などを投稿して、親しみを持ってもらうようにしました。

MZ:その他にはいかがでしょうか。
小島:その他だと、住まいと暮らしに関する写真を投稿するSNSのRoomClip様が主催したオンラインイベントの「RoomClip おうち夏祭り」にも協賛しました。無料モニターを募集したりして、Jagabeeのある生活を画像付きで投稿いただきました。
これにより、企業発信だけではない、生活者の皆さんに楽しんでもらうコミュニケーションの創出を狙いました。
企業視点では考え付かない食べ方を発見
MZ:モニター募集などによって、Jagabeeに関するどのような投稿が集まったのでしょうか。
小島:特に驚いたのは、ディップして食べる方が意外と多かった点ですね。たとえば、アボカドとレモンを混ぜたオリジナルディップを作って食べる方、フライドポテトの感覚でケチャップなどを付ける方など、我々では想像できなかった食べ方をされていました。その他にも、今後のコミュニケーションの参考になる投稿がモニターの方だけでなくたくさんの方から200枚近くの画像投稿が集まりました。
MZ:Instagramのアカウントに関してはいかがでしょうか。
冨本:フォロワー数で見るとまだこれからという段階ではありますが、商品を発売する以外でのコミュニケーション接点が作れたのは良かったです。また、現段階でもフォロワーの方から様々な反応が来ているので、これからも着実に伸ばしていければと思います。