企業公式アカウントは会社のメリットを追求すべし
向山:では最後に、一番根本的な部分ともいえる企業の公式Twitterアカウントの存在意義についてうかがえればと思います。企業によっても大きく異なる部分ですよね。
赤穂:そうですね。当社の場合は、身も蓋もないのですが最終的には売り上げを伸ばすために存在していると考えています。
直接的な売り上げまで行かなくても、そこにつながる中間指標を持ってクリアしていく必要はあると思います。何れにせよ、会社のメリットを追求するべきだなと。
こむらさき:私も、ビジネスにつなげるために存在するというのは同意です。
私自身、1ユーザーとしていつも赤穂の天塩さんのTwitterを見ているから「次は赤穂の天塩を買おうかな」とか、青木さんというおもしろい人をTwitterで見つけて、その人は「ラジオをやってるんだ。じゃあ聞いてみよう」と、自然に思えている。Twitterが消費行動のきっかけになっているんですよね。
当社も兵庫の一部にしか商品を置いていませんが、「Twitterで見たので、観光で行った時に買ってみよう」と思ってもらえますし、様々な方面できっかけを生み出せるツールだと思います。

Twitterはユーザーの温度感を計れるツール
青木:私は、会社が世間でどう思われているのかを確認するために存在していると思います。
当社はラジオ局としてこれまでやってきていますが、ユーザーと相互のやりとりをしながらコミュニケーションを深めていくという点では、ラジオもTwitterも変わらないなと思っています。そのため、Twitterの特性を理解した上で、ラジオの面白さにも気づいてもらうためにアカウントを活用していきたいですし、同時にユーザーからの反応をどんどん吸収したい。
エゴサをすれば、世間からどう思われているのかを知れます。その温度感を知ることで、あらゆる業務に活かせる。Twitterは、良い一次情報を仕入れるツールとして、とても有用だと感じています。
向山:皆さんありがとうございます。
実は私のTwitter活用は、2018年に前職でTwitterの企業公式アカウント担当になったと同時に開始しているのですが、ビジネスツールとしてのTwitterの活用は、ここ数年でかなり進んできたと感じています。ただ、その使い方というのは、まだどの企業も手探り状態で、無限の可能性があると思います。そして、その1つが「兵庫Twitter会」なんですよね。
これからTwitterアカウントの運用を開始しようとしている企業、もしくは既に運用している企業に向けてお伝えするとすれば、担当者だけに負荷をかけすぎないよう注意した方が良い、ということ。Twitter担当者は兼業している方がほとんどで、社内から理解が得られず孤独になりがちです。
企業として本格的に運用していくなら、担当者だけに任せず、企業としてツールを理解し、運用する必要があると思います。